「原作ファンは不満だろうけど...」ベルサイユのばら シンおやぢさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンは不満だろうけど...
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原作漫画ははるか昔に姉が持っていたコミックスを(定期試験期間中に)一日で読んだ覚えがありますが、内容はほとんど覚えてません。TVアニメは未視聴。
劇場のCMで特報を観たときはコミックス全10巻(その内1巻は外伝だったので実質9巻分)の内容はとても1回で収まらないので、何部作かに分けて制作するのかと思ってたけど、視聴前にフランス革命までやっちゃうことを知り、超総集編になるだろうなということは想像してました。
昭和の少女漫画を令和にどう表現するのかを楽しみに観に行きましたが、結果違和感なし。
前半戦は思っていた通りで、ストーリーを駆け足でいろんなエピソードをカットしまくりだけど、(ロザリー出演1シーンのみ)ミュージカル仕立てでうまく表現していたと思います。
逆にミュージカル仕立てだったからこそ、昭和の少女漫画的表現(おめめキラキラ、背景に花畑)に違和感が無かったのかもですね。
後半の革命決起からヒーローとヒロイン(本作ではオスカルがヒーローでアンドレがヒロインだよね)の死はじっくり魅せてくれ、逆に超総集編だったからこそ、2時間が全く退屈しませんでした。
原作を全く知らない(自称Z世代の)娘と観に行きました(彼女も総集編ぽいことは理解してました)が、逆に原作を知らないからこそ、本作品に大満足。
よって今回の評価は満点とさせて頂きました。
ただ、原作に思い入れが強い人ほど辛口評価になると思います。
後、主人公を始めサブやモブキャラも声優業を本職とする声優さん(結構レジェンド級)を配役していたことにすごく好感を持てましたね。
「ベルサイユのばら」を題名だけ知っていて中身を全く知らない人には本作を勧めたいですね。
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