「人肉がおいしそうに見えてしまう映画」ヴィーガンズ・ハム じぇんぬさんの映画レビュー(感想・評価)
人肉がおいしそうに見えてしまう映画
名だたる食人映画の中でも特に清々しい、青春の風を感じるぐらい”自然派”なカニバリズム。
グロとかそういう俗っぽい表現は抑えられ、単純に肉屋として屠殺し、加工し、売り捌いているだけという開き直った素直なシーンが多くて好き。
【あらすじ】
精肉店を営む夫婦がヴィーガン思想の過激派に店を荒らされ、その仕返しのために犯人の一人を殺害、偶然にも解体した肉を店頭に並べてしまうのだがその味が好評で…
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ヴィーガンばかりをターゲットにするのも、野菜ばかり食っていて肉の質がいいとか理由が至極真っ当なのが面白い(笑)
80分の中に飽きさせない様々な工夫があるし、ヴィーガン派が自分たち以外をミータリアンのように扱い、ヒトラーらを主人公に絡めて侮辱してくる様は言い過ぎだけど笑ってしまう。
あとペットのわんちゃんだったり、無能な警察官だったり主人公たち夫婦以外にも目を引くキャラがいたことも良さの一つ。
名だたる猟奇殺人鬼を紹介するテレビ番組がどんな風に生きてくるのかが見どころ。
一番うまい肉は神戸牛!という新事実を知ったのがこの映画だったとは何とも皮肉なんだ。
ラストの締めくくりは完璧。DVD早く欲しい。
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