「さすがのデ・ニーロ」アムステルダム コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
さすがのデ・ニーロ
親友二人を取り巻く世界状況や友情を見せる冒頭はもっさり。
黒人弁護士の依頼人が何者かに殺されてからは加速して面白く。
『犬神家』の高峰三枝子よろしく、ある人物が登場した瞬間に「犯人だ!」とわかってしまうので、ミステリー的な要素は薄く。
実話をベースにフィクションを挟んでいて、特にモデルになった軍人バトラー少将の発言を、デ・ニーロが一字一句ズレのない完璧なタイミングで完コピしていて、これだけでも観る価値があったな、と思いました。
『英国王のスピーチ』を思い出しましたよ。
不可思議な魅力の詰まった娯楽作でした。
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