「このような映画を製作するアメリカが羨ましい!」アムステルダム いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
このような映画を製作するアメリカが羨ましい!
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舞台設定が1933年と知り、何となくファシズムと関係しているなと思ったら、正解だった。あとは観てのお楽しみである。
危機の年をユーモアを交えて描く洋画が羨ましい。邦画だと真面目に取り組み過ぎて、息が詰まってしまう。かっては邦画も「馬鹿が戦車に乗ってやって来た」みたいな作品を作っていたのに、残念だ。
顔見知りの俳優がいっぱい出演している。脚本を読んで出てみたくなったのだろう。私の好みではないが、良くできていて感心した。
主演のクリスチャン・ベールはもう性格俳優と言っていいだろう。もともとは二枚目俳優だったのに、もうその面影はない。この演技力なら、長く活躍していくだろう。
私の父は第二次世界大戦時中国戦線に出征し、五体満足で生還してきた。定年後、戦友会の催しに積極的に参加し幹事役まで長年引き受けいた。息子からみて、何でそんなに入れ込むのか不思議だった。
死線をくぐり抜けた戦友の結びつきの強さは、世界共通らしい。
平和な時代に生まれた日本人はこの幸運に感謝しなければならない。
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