エンパイア・オブ・ライトのレビュー・感想・評価
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鶏が悪かヒナが悪か
画面は流石の美しさでしたねぇ。導入の映画館がオープンしていく場面がとにかく素敵だった。それ以降はまぁまぁありがち。現代の寂れた映画館かと勝手に思っていたら、「炎のランナー」プレミア上映当時の話で、その映画館を舞台にしているとわかりビックリ。そして其れ等を含めた当時の描写は秀逸でした。めちゃくちゃに(ムカついて)吐き気はもよおしたけども。
まぁ、そんな事よりも主人公(ヒラリー)だな。全てに対して入り口の衝動的な行動は彼女。勿論、対支配人もね。そう考えて最初からもう一度振り返ってみると、とにかく気持ち悪くなる。いや、似たようなタイプと出会う機会が多かったからトラウマに近いのかも。それでもラストシーンが違ければ納得がいったのだが、「そーじゃねーなぁ」って思っちゃったので、着地に失敗しちゃった感が強かったです。擁護するのもわからんでもないけどね。すんません。
「すみません」と批評しましたが「良かったー」
映画ハシゴの朝一本目。半分以上寝落ち。
「映画好きの映画」は大好物なのに勿体ない事をした。
もう一回観ます。
という訳でDisny+で再見。
音楽がハマりまくり。ツートーンもスーパートランプも大好き。
そして、炎のランナーも生涯の中でも大好きな1本。
それぞれ、心に傷を持つ主人公の佇まいを表現したメンデス監督は凄い。
当時のUKはこんな状況だったんだ、自分は遊び歩いていた。
実は素晴らしい作品でした。
ごめんなさい。
海辺の映画館ってシチュエーションと音楽でとても癒された 今回はトー...
海辺の映画館ってシチュエーションと音楽でとても癒された
今回はトーマスニューマンじゃなく、トレントレズナー、アティカスロスって2人みたいだけどとても良かった
こういう映画館いってみたいなあ
前半は映画館愛、後半は葛藤と差別からのニューシネマパラダイス
映画館が心をつなぎとめてる
友達以上恋人未満。何か通じていて結びついている、いいじゃん
中年が病んでいる、歳の差カップル、詩を読む、最後にくる新緑あたりでサムメンデスっぽいと感じた
後この監督なんとなく腹フェチなんじゃないかと思う
あの頃海辺の映画館で
サッチャー政権時代、海辺の映画館で出逢う親子ほど歳の離れた男女のせつないラブストーリー。
映画館のスタッフ、ヒラリー役に女王陛下のお気に入りのオリビア・コールマン。
トリニダードトバゴからの移民の青年スタッフ、スティーブン役に新人マイケル・ウォード。
ステファンの母親(看護師)役にベテラン舞台女優のターニャ・ムーディ。
映写技師役を名脇役トビー・ジョーンズ。
英国王のスピーチのコリン・ファースが映画館の支配人役。
イギリス南部の観光地にある映画館、エンパイア劇場はかつてはダンスホールもあった瀟洒な建物。サム・メンデス監督が見つけてきたそうです。
最上階のダンスホールに鳩を放し飼いにして、あのシーンを演出するなんて。
ヒラリーは躁鬱病(双極性障害)の気がある中年女性。色々あって独身のようです。上映早々に支配人室に呼ばれて性的奉仕を度々強要されていると思われるシーンがあり、コ、コ、コ、コリン・ファースが~となってしまいます。1980年代の設定ですが、この二人が演じると、必要以上になんて封建的!と感じてしまいます。
物語が進むうちに素晴らしい音楽とともに、ヒラリーは狂ってなんかいないとだんだん感じるようになっていきました。
あんなになってしまうヒラリーが旅立つスティーブンのために理性でぐっとこらえているシーンには分別ある大人として歳の差恋愛の決着をつけなきゃみたいなヒラリーを演じるオリビア・コールマンがいじらしくてたまりません。
カセットテープのウォークマン、EP盤、70年代後半に英国で流行った2toneバンドなど音楽に対する愛情もいっぱい詰まってました。
映写技師がヒラリーにかける言葉。しみます。
母親が病院でヒラリーに言った、
「ヒラリー、あなたがビーチに一緒に行った人なのね。」
なんて優しくて強い母親なのでしょう。
二人の優しい大人の女性から巣立っていったスティーブン。
みずから世話した翼を怪我した鳩が彼に重なります。
大晦日の花火も一緒だったことは2人だけの秘密にしてあげたいですね。
傷ついた鳩の居る場所
◉静かで温かい廃墟があった
やや寂れたエンパイア劇場の上階に、使われなくなって廃れた二つのシアターがある。微かな光が漂う不思議な廃墟。ここでヒラリー(オリヴィア・コールマン)とスティーヴン(マイケル・クォード)は、傷ついた鳩と新年の花火をきっかけに心を通い合わせるようになる。
この二つのシアターは、忘れたようでもずっと人の心にあり続ける、温かい暗がりを表しているように、私は感じました。ヒラリーが「根がなくならなければ大丈夫」と囁いた「根」の場所。独りになって閉じこもるための寂しい場所かも知れないけれど、優しさにも満ちている。そこならば、羽を傷めた鳩もやがて立ち直ることができる。
強張った感じもする黒人の青年を演じたマイケル・クォードが、さも当たり前のような顔で鳩をタオルで包んだのが、とてもカッコ良かった。
◉待っていてくれる人たちもいる
屈託なく振る舞うスティーヴンと、スティーヴンへの愛で屈託を忘れるヒラリー。しかし話が進めば、スティーヴンの中にある濃い翳りと、ヒラリーにいつまでもまとわり付く、様々な鬱屈に気づく。正体は知り得ない、複雑骨折のような鬱屈。
男の女に対する蹂躙や、時代を背景とした白人の黒人に向ける強烈な差別が、彼らを押し込めていた。
スティーヴンは白人社会の重たさに望みを諦め、ヒラリーは若い青年との恋愛の深まりにつれて、やはり不安に苛まれるようになる。しかしスティーヴンは、「自分の大切なことは絶対に自分で決めるのよ」と呟いたヒラリーの言葉を身体に染み込ませて、生きていこうとする。
他者には的確な言葉を向けるのに、自らを導くことは出来ないヒラリー。詩の言葉の力で、人の生を鼓舞するものの力尽きて、心が荒廃してしまう。
そんな彼女をじっと待っていてくれたのは映画館のスタッフだったと言う、一つの帰結。復帰サプライズのシーンは、待っていてくれる人がいることは、これほどうれしいのだと言うことを、鮮やかな映像として見せてくれたと思います。ニール(トム・ブルック)は、身近なチームに是非、居て欲しい一人です 笑
それにしてもオリヴィア・コールマンが上昇と下降を思いっきり体現して、ある時は刃のように、ある時は深い嘆きのように、詩を詠じたり、言葉を吐く姿には喝采しかなかったです。力を全開するのではなくて、抑制した、抑制されたように見えたのが迫力でした。皆、傷みながらやっと生きている!
ただ正直なところ、二人の恋の深まりは、もう少し間接的に描いて欲しかったかなと思います。街からの微かな光を背景にした、二人の営みのシーンは本当に必要な一コマだったのか、分からないです。海辺を真っ裸で走るシーンがワクワクしたのと、対照的だった。
◉大量の光が降り注いだ
それにしても全篇を通して、暗い所から見つめる光の美しかったこと! 映画館が舞台ゆえ、光と闇のコントラストが強調されたのは、至極、至極、当然だとは思いますが、大切と思えるシーンでは必ず手前に暗がりがあった。夜空に散る花火、遠くで揺れる海の光と街の煌めき、室内を淡く照らし出す朝焼けと黄昏……
私たちは暗がりと言う現実に居て、近く遠くに、光り輝く夢を見ながら生きている。
スティーヴンは、ノーマン(トビー・ジョーンズ)の教えも受けながら、映画の力を得て先へ歩み出すきっかけをつかむ。トビー・ジョーンズが、気難しげなのに、心の熱が漏れっぱなしの職人を見事に表していたと思います。
しかし、前を向いていれば希望の光が射しているのに気づくこともあるけれど、光は屈折もするし、見たくないものも見せてしまう。瑞々しい若木から漏れる日の光が、二人のラストシーンに降りかかる。
スティーヴンにとっては、新しい旅立ちが別れに繋がる。ヒラリーはこの先定かではない道のりながら、「根」の場所で生きていく。悲しくも、心静かに前を向いていられる、二つ目の帰結。
不思議なはじまり
はじまりは、まぁ普通に
出会いがあって、人が変わっていく話かなと思ったが
意外と根が深い。
社会福祉的な話を描きたかったのかなぁなどと。
人は意外と過去に引きずられるし
そこから抜け出すには
1人の力では難しい。
身を置く環境
人との出会い
タイミング
自分で選択しているようで
さまざまなものに影響を受けている。
が、最終的には自分が今いる環境で
どうそれを活かして、変われるかなのかなぁと。
国籍、人種、年齢を超えて
今にも海風にのって潮の香りが漂ってきそうなイギリス・港町の映画館を舞台に紡がれる、少し悲しく、美しいストーリー。
本作も映画館を舞台として、映画へのオマージュも一つのテーマだろう。
エンパイアで働く、コリン・ファース演じる糞支配人以外のスタッフは皆いい人。
屋上から眺める年越しの花火
海のデート
壮麗な映画館…
どれもこれも光や絵が美しく、スクリーンに引き込まれた。
傷を負ったものたち(鳩もそう)が寄り添い、思いやり、慰め合う…いつしかかけがえのない絆となって、お互いが成長していく。
彼の看護師のお母さんが素敵だったな…。
自分の息子が私よりも年上の(または同年代の)女性を連れてきたらあんな素敵な対応できるのかしら…。
ラストの描写に希望の光が。
本当に美しかった。
1980年代の英国南部の海辺の街に古くからある映画館エンパイア劇場...
1980年代の英国南部の海辺の街に古くからある映画館エンパイア劇場。
かつては4スクリーンで上映し、バーやラウンジも併設していたが、いまでは2スクリーンで上映するのがやっと。
時はサッチャー政権下。
不況は蔓延り、黒人を中心とした移民への風当たりは強くなっていた頃。
そんな時代、エンパイア劇場で統括マネジャーとして働く中年女性のヒラリー(オリヴィア・コールマン)は1年前ほどに統合失調症を患い、いまも治療中の身。
劇場支配人エリス(コリン・ファース)には、愛人ともいえない関係で性的欲求を満たす要求をされていたが、周囲は薄々気づいていたのかどうか。
仲間たちともつかず離れずの間柄であったが、ある日、無断欠勤が続くスタッフの代わりとして、若い黒人青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が新たなスタッフとして加わった。
ヒラリーとスティーヴンは、いまは使われなくなったバーラウンジの鳩を介抱することで急接近するのだが、ヒラリーの精神状態に良い影響もそうでない影響も与えるのであった・・・
といった物語で、「いい映画」というのが率直なところで、ただし、それ以上の何かしらの深みに乏しいのは、ヒラリーとスティーヴンが急接近する心情を描くのが乏しいせいで、ヒラリーはともかく、スティーヴンが彼女に惹かれるのがあまりよくわからない。
ま、ひとがひとを好きになる、惹かれるのに理由はそれほどないのかもしれないが、どうもね。
英国の80年代の時代背景は観ているとわかってくるので難でもないのだけれど、エンパイア劇場で上映される映画について、いささか予備知識がいるかもしれません。
音楽だけが流れる『エレファント・マン』とエンパイア劇場初のプレビュー上映作品『炎のランナー』についてはある程度の映画ファンならば説明は不要と思われるが、
スティーヴンが映写技師ノーマン(トビー・ジョーンズ)と観る『スター・クレイジー』と、巻末ヒラリーがひとりで観る『チャンス』については予備知識は、本作を観る上であったほうがいいかもしれません。
なので、
『スター・クレイジー』はジーン・ワイルダー&リチャード・プライヤーのコンビ、『大陸横断超特急』につづく2作目。
前作では脇役だった黒人のプライヤーがワイルダーとがっぷり四つに組み、超ヒットをかっ飛ばしたコメディ映画(日本では皆目ヒットせず)。
そろって懲役400年だったかを食らったふたりが脱獄するハナシで、リチャード・プライヤーが本作でマネーメイキングスターになりました。
さらに監督が黒人の名優シドニー・ポワチエで、スティーヴンが入れ込むのも無理はありません。
もう一本の『チャンス』はハル・アシュビー監督で、ピーター・セラーズの遺作。
原題は「Being There」、そこにいること。
富豪のもとで庭師だけをやっていた世間に疎いチャンス(ピーター・セラーズ)が、ひょんなことから政治家の妻(シャーリー・マクレーン)と知り合い、「庭仕事」の関する言葉を曲解されて政界に担ぎ出されるというハナシで、政界トップの座につきそうになるチャンスは、我関せずと天寿を全うする・・・という展開。
世間知らず、だれからも気にかけられていないのでは、というあたりがヒラリーの心に刺さるわけです。
(これは、映画の内容を知っていないと、ヒラリーが泪を流す理由は理解しがたいかも)
というわけで、過去の映画に少々おんぶにだっこ、というあたりは問題かもしれないのですが、治療を放擲して悪化、精神を病んで、果ては警官に扉を破られ、ソーシャルワーカーに救い出されるシーンで、キャット・スティーヴンス『雨にぬれた朝』を背景に流すあたりの対位法演出はサム・メンデス監督らしいなぁと感じました。
80年代ノスタルジアと現代まで続いている社会問題と。
第95回アカデミー賞撮影賞(ロジャー・ディーキンス)ノミネート作品。
ロジャー・ディーキンスと言えば「1917 命をかけた伝令」で見事2回目のオスカーを受賞している撮影監督さん。
映像が本当に美しいので是非今作でもオスカーを獲ってほしいです!
いやいや、まず、こんな素晴らしい作品なのに撮影賞の1部門しかノミネートされてないって全く解せないんですけど!作品賞を始めとする主要部門にも絡むべき映画だと思うのですが。
(下書きは授賞式前に作成。アカデミー賞撮影賞は「西部戦線異状なし」のジェームス・フレンドでしたね)
監督のサム・メンデスは「アメリカン・ビューティー」で彗星のごとく現れたときは新進気鋭の若手監督さんだったのに今やすっかり大御所ですね。
正直、そんなに好みじゃない作品もあるのですが、今作はドンピシャでした。
映画と映画館への愛情がギュッと詰まっているけど「バビロン」のような変則技・大技ではなくてストレートな表現なのでとてもわかりやすくて。
本当に、なぜ作品賞や監督賞にノミネートされなかったのか謎過ぎます!!
舞台は1980年代、イギリスのとある町の映画館“エンパイア劇場”。そこでは「ブルース・ブラザーズ」と「オール・ザット・ジャズ」がかかっています。
封切り館ではなくてちょっと前の作品をかけている二番館なのかな?
そのラインナップを見て当時が甦ってきました。
そして懐かしい趣きのエンパイア劇場を見て、地元大阪の“あの頃”の映画館に思いを馳せていました。
まだシネコンの無い時代、あちこちに点在していた映画館にはそれぞれ独自のカラーがあり劇場内は外とは全く別の世界。
自由席で入れ替えも無かったなぁ。
映写室からスクリーンまでの光の道の中を舞っている埃に見とれたり、フイルム交換の信号が出たら心の中で(1、2、3)とカウントしたり。
白いスクリーンにはえんじ色のカーテンがかかっていて、上映中は開いているけどエンドロールが始まるやいなやカーテンが左右から閉まってきて、クレジットがカーテン上に映されたり廊下で待っていた次回鑑賞の人たちがシアター内に流れ込んできたり。
混雑時は階段状の通路に座って鑑賞したり(当時の消防法はどうだったんだろうw)。
今とはまるで違う風景がそこにはありましたね。
監督とはほぼ同世代なので監督の青春時代が私の“あの頃”と重なりました。
そしてこの作品にはたしかに“あの頃”の匂いがありました。
上記2作以外にも「炎のランナー」など当時の映画の名前がたくさん登場しますので、S・メンデス世代は郷愁に駆られることでしょう。
映画作品だけではなく、サッチャー政権下のイギリス社会問題など当時の世相も描いていますが、人種差別やセクハラ問題など決して昔話にはなっていないのでかなりグサグサきます。
主演のオリヴィア・コールマンが素晴らしかったです。
そして映画館で働く人たちはそれぞれワケありだけど本当に優しい。
あ、ゲスな支配人コリン・ファースを除いて、ですね。
キングスマンのマナーはどこ行ったんだ!って程に最低男でした(役です)。
主人公がラストにひとりで観る映画が「チャンス」っていうのも、ね。
それぞれのこれからの人生が幸せに満ちていますように。
好きです、こういうの。
人生とは・・・
奥の深い、良質な映画。
テーマがいろいろありながら、どれも丁寧に描かれていて。
言いたいことを飲み込んで、溜め込んでしまう苦しさが、スクリーンを通して伝わってきて切なくなる。
それでも、希望がある。
希望と笑顔と愛がある。
迎えてくれる仲間と、見捨てない人がいる。
そして、映写室。
ここのところ、映写室をよく見かけるけど、リールじゃなくてデジタルになったから?
映写室から放たれる光が、希望の光。
弱者が連帯する困難
2022年。サム・メンデス監督。80年代イギリスの港町。映画館で働く女性は心に問題を抱えて鬱々と過ごしている。職場にやってきた魅力的な黒人青年と親しくなっていくが、ふとしたことから過去のトラウマに捕らわれ、仕事に行けなくなってしまう。一方、青年は日常的に人種差別にさらされていて、、、。暴力に抑圧される人々が連帯することの困難を描く。
幸福な人は同じように幸福だが、不幸な人々はそれぞれに不幸だ、というトルストイ(たしか「戦争と平和」うろ覚え)を引くまでもなく、弱者の連帯は難しい。幼いころのDVで心を病んだ中年女性と、人種差別に苦しむ黒人青年も個別に苦痛を感じており、相手の心の奥底に思いをはせるのは難しい。それでも、思いやることは可能であり、社会に一撃をくらわせる攻撃は可能であり、教育によって現状を抜けだすことも可能である。
映画が現実逃避の手段としか見られていない映画を撮るのはどういう監督心理なのか、といういぶかしさが残る。
Employee of Cinema
映像と音楽の編集が良く、落ち着いたカフェにいるような気分になれる映画でした!
統合性失調症に対して映画館スタッフのメンバーが優しく接してくれたり、人種差別を受けるスタッフを守ろうとするシーンが、誰にでもある人の思いやりを描いて良かったです。
人生で歳をとると共に価値観が変わったり、頑固になったり様々ですが、心にある人としての優しさの描写が好きでした😊
映画館の屋上でハッピーニューイヤー花火が見れるのは幸せですね!
海岸線をドライブして静かな海辺に座りたくなる映画でした✨
映画館に集う人間模様
80年代初頭の映画館を舞台に人間模様を描く。
男女の出逢いと別れをそれぞれの想いをのせ、とても切ないけど前向きな気持ちを与えてくれる。
また共に働く仲間のちょっとして行動と言動に裏付けられる思いやりに心を打たれた。
そしてコールセンさんの演技が凄かった。
世界一失礼な映画レビューで御免なさい。
80年代の「男子の成長物語」なんですよ、これが。「年上の女人」な訳ですよ、おそらく。それがですね。もうね。思いっきり忖度無しで率直に無礼なことを言いますが。これはオリビア・コールマンじゃ無くない...????
シアーシャ・ローナン(28)、レア・セドゥ(37)、キャリー・マリガン(37)とかなら、全然印象が変わると思うんですけど。「甘美さ」が出ますよね。進学のために故郷を離れることも、切なさな痛みが伴う感じが出る。オリビア・コールマンって、ママより年上に見えてしまう。ちょっと、さすがに、そりゃヤバイ。いろいろと。ショタコンにもほどがありますがな。しかも、やっちゃってるし。仕事中に。あれあれあれあれぇ、ですがな。するんか?そこは、するんか?
よって、故郷を離れていくことが、単に「前途洋々」だけに見えちゃうと言う。
オリビア・コールマンの演技そのものには、何の文句もありません。貫禄です。オスカー女優としての力をいかんなく発揮で、素晴らしいの一言でございます。
ただ、これは、ちょっと違うw
映画としては良かったです。アカデミー賞撮影賞にノミネートは納得の画のすばらしさ。冒頭の数分、その絵画的な美しさには見惚れてしまいました。
イギリスの経済衰退と社会の荒廃。4つあるシアターの半分しか稼働していない「帝国劇場」。白人至上主義者の出現。移民問題と人種差別。女性の性的対象化。などなど、バンバンぶっ込んで来てます。時間軸はゆったり気味。
で、思ったのが。
あー、これキュアロンの「ROMA」と一緒じゃ....
サム・メンデスの頭の中にある80年代のイギリスと自身の若いころを脚本に重ね合わせての映像表現。自叙伝、なんていう、直接的で濃いものじゃなくって、自分が生きてきた時代を振り返る作品っていう。
すごく良いんですよ。
良いんですけど。
リア・セドゥだったら、満点だったよ。間違いなくw
良かった。普通に。
ひょっとして名作かも。
イギリスのパッとしない映画館立て直しものだろう、、と予備知識無しで観たら全然違った、凄かった。
ちょいと心を病んだ白人おばちゃんと、イケてる黒人青年の恋、そして光の帝国の住人の優しさと映画愛。
東のハズレの国で当時スペシャルズやマッドネスなんか聞いてジャケ写位しか見てない私はイギリスの若者は黒人白人仲良いなぁ、位にしか思ってなかったがかなり現実は違ってたようだ、、アホだな俺。
エンパイアオブライトの名にふさわしく、全てのカットが本当に美しい、関係者必見。
映画館の美術も最高。
役者のレベルの高さも半端無し。
名画座が似合う作品
「お願いっ!壊さないで!」スキンヘッドの集団が映画館を覗き不悪な笑みを浮かべた瞬間
声をあげそうになった
映画館を取り上げた作品は多々ありますが
「個人的な思いが詰まった作品」と語るサム.メンディス監督が彩や明の表現多きジャンルに移民や人種…失業による貧困と、社会問題…
あえて陰や暗の描写に監督の時代背景への想いの濃さを感じました
80年代初頭の静かな海辺の街にある人気の映画館エンパイアに
黒人青年スティーブンが仲間入りをする
そこには支配人のセクハラに耐えながら心を病んだ過去を持つヒラリーと数人のスタッフ達が働いていた
心の病いを理解しヒラリーに優しく接し黒人のスティーブンにも差別なく対応し家族の様な絆をも感じるスタッフ達(支配人は別)こそ時代の先駆者だろう
しかし現代においてもいまだに心の病いを理解せず差別は無くならないのが残念でならない
お互い過酷な現実に道を阻まれて来たスティーブンとヒラリー…2人それぞれが
人とは違う際立つ何かを掴んだ時
彼は更に成長し彼女は安らぎと和らぎを得る事が出来るはずだろう
ヒラリーを演じたオリビア・コールマン!
磨きかかった演技は名優の勲章を更に一つ増やした程!
対する新鋭マイケル・ウォードの芯のある力強くも繊細な演技!
コリン・ファースにトビー・ジョーンズ
脇を固める役者陣も贅沢過ぎる!
奇跡と感動の物語に心満たされた後
スクリーンに一例し席を立ちました
✳︎80年代にスクリーンを飾った名画達に触発され帰宅後、エンパイアの階段横に貼ってあった「プライベート・ベンジャミン」楽しみました
「おしゃれな映画」
今年33本目。
アカデミー賞撮影賞ノミネート。素晴らしい映像だったと思います。最初がおしゃれ。経験ある女性と若い男性の恋愛。自分も女性の方が年齢が近いのでこう言う恋愛に憧れます。映写技師と男性の映写室でのやり取りが胸を打ちます。先月見たインド映画の「エンドロールのつづき」も映写室が出て来ますが、昔は映画館がフィルムだったと言うのが味わい深い。今作も自分が映画好きなのもあって映画ファンに向けた作品だったなあと。
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