「まさかの…長年の謎が遂に!!」エンパイア・オブ・ライト MARさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの…長年の謎が遂に!!
映画館で働き、心に闇を抱えた女性ヒラリーの前に、新任として現れた青年スティーヴン。夢を諦めここで働いているという彼と心を通わせ、少しずつ光を取り戻し始めたかに見えたが…といった物語。
まぁまぁの暮らしを送るように見えて、どこか燻っているような雰囲気のヒラリー。落ち着いた大人の女性かと思いきや・・・え!?これが結構なかなか・・・。
寂れた3,4番スクリーンの雰囲気も味があって良いですねぇ~。嘗ては人であふれていたであろうこの場所は、どんなメッセージを投げかけていたのかな。
全体を通し、日常に潜む悩みや、差別のような大きな問題も取り込みつつ、劇場のスタッフは皆暖かで微笑ましい。こんな仲間に囲まれているのは素敵ですね(1名除く)。
お気に入りキャラはノーマン。チケット売りならだれでもできる…なんて言うようなちょっと嫌なヤツかと思ったけど、フィルム技師としてのお話は本当に素敵。ストレートではないけど、見えているものが全てじゃないというか、光の前ではちょっとの暗闇など・・・といった意味合いなのかな。
夢を諦めかけるスティーヴンや、若いスティーヴンと近づきつつも・・・なヒラリーの心情を示していたように感じましたね。
ヒラリーの頼みを聞き終え、映写室を背にする姿・・・ひとりの職人が背で語る。。彼の物語も気になりますね。
本作、人生は逃げてはいけないということを教えてくれますね。
「覚えてない…」。。もしかしたら、振り返ることもできない程些細なことで、逃げて失ったものは大きすぎるものなのかもしれないなぁ。
スティーヴンのお母さんのちょい複雑そうな表情を見るに、何もかもキレイな話では済ませられないかもしれないけど、それでもね。
終始、切なさの中にも暖かさを感じるような名作だった。
そしてそして‼本筋ではないが、ワタクシにとって衝撃的だったのは「チェンジマーク」‼
実はコレ、まったく知りませんでした。
子供の頃にみてたドラえもん映画のビデオなんかにも出てきてて、当時は「たまに出てくるまっくろくろすけ」なんて呼んでおりました。それでいて、ちょっと怖がってもおりました(笑)不気味だった。
ワタクシ自身、映画を沢山観るようになったのはここ数年のことなので、チェンジマークの詳細など全く知らず、本作は内容も素晴らしかったのですが、云十年越しに子供の頃抱いていた謎をいきなり解き明かされて、おおきな衝撃を受けました(笑)‼
さて、だいぶ脱線したレビューになってしまいましたが、今後もワタクシの知らない知識を、映画に沢山教えてもらいたいと思います!
突然のコメント失礼します。いま映画見てきました。チェンジマークはフィルム上映の時は存在します(映写技師が何本も運んでいました)。最近のデジタル上映の際はデータで切り替える必要がないので存在しません。知ってたら失礼しました。昔フィルムの映画館で働いていたので懐かしく見ました。良かったです。
ブラッド・ピット主演の🎬『ファイト・クラブ』でもこのチェンジマークが解説されます🎵“切り替わる”瞬間ですね! もし観られる際は、ご家族や初デートなどではオススメしません笑っ🤣
チェンジマーク、昔、刑事コロンボでこれが真相解明の鍵で🔑心に焼き付いて、いつも気にしてます、レンタルビデオの映画でいつも出るんですよ、たまにテレビの映画でも出ます。
こんにちは
ヒラリーの部屋の感じ、わたしも素敵だと思いました。気持ちのバランスで部屋の様子も変わる細かい演出が印象的でした。
お母さんの表情の複雑さも同感です。
ノーマンを軸にした影と光、奥深いストーリーになりそう…観てみたいです。