「♪誘われた映画はまぶしすぎた♪」エンパイア・オブ・ライト 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
♪誘われた映画はまぶしすぎた♪
誘われた映画はまぶしすぎた。
『チャンス』
ピーター・セラーズがクルーゾー警部、
ゼンダ城と(フーマンチューはチャンスの後で、確か亡くなった後だったような記憶が、、)コメディアンという認識しかなく、『チャンス』を観て驚き(志村けんが『生きる』のような作品に出て、それが遺作になるような、、、)、
ブルース・ブラザーズのめちゃくちゃぶりに映画の基本形をI saw the lightと知った気になり、
オール・ザット・ジャズで、
陽気なはずのミュージカルで、
byebye happiness hello loneliness、
人の暗部を見た気になった中学生の頃。
同時代にリアルタイムで映画を観た人たちにとっては懐かしい。
映写機の背後では、
社会が、時代が、リアルに現れていて、鉄の女と言われていたサッチャー政権が始まり、
ピストルズが、no future を繰り返していた。
♪はらはらしどうしのエピローグにはおもわずうつむいた私です♪
『裸足の季節』松田聖子より
ちょっとノスタルジーが過ぎない?
ハラハラしどうしでうつむきました。
エリザベス女王、アン王女、本作のようなキャラクターも変わりなく演じ切ってしまうコールマンは素晴らしい。
日常に社会に馴染めない人たちの、
一面だけしか描かない?
同年代なら充分に理解できる、
ビデオもPCもない、
デジタルと言えば時計と計算機のみ。
日本では松田聖子のデビュー曲が流行り始め、『ヤング・マスター 師弟出馬』ジャッキー・チェンのアップデートにも驚いていた頃、
サム・メンデスは映画に何を観ていたんだろうか?
ブリティッシュなビューティをやるには生すぎたのか、映画に引っ張られすぎたか。
ノーマンのドン・コルレオーネ風のドア閉め、、、ノーマン!グッドチョイス!はわかるけど、、、。
It's alright,Maはイージーライダーへのリスペクト?(ディランがピーター・フォンダに使わせなかったというのはもはや都市伝説。)
バイクの集団は、スティングも出てた、
さらば青春の光、か、、、etc