劇場公開日 2022年11月3日

  • 予告編を見る

「すべての愛を成就させるバリ島マジック?」チケット・トゥ・パラダイス tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0すべての愛を成就させるバリ島マジック?

2022年11月4日
Androidアプリから投稿

予定調和の安心感はあるものの、期待していたほどドタバタにはならないし、話が進むにつれてテンポも悪くなって、もたついた印象になる。
そもそも、親じゃなくても、とても、娘のスピード婚が上手くいくとは思えない。
確かに、結婚相手は好青年で、家庭環境も良く、仕事も真っ当ではあるが、それだけで、出会ったばかりの外国人との結婚に賛成する親はいないだろう。
そうした結婚を「祝福すべきもの」として描いていることに、どうしても違和感を覚えてしまうし、それを阻止しようとする両親を、全力で応援したくなってしまうのである。
その両親にしても、最初から「喧嘩するほど仲が良い」し、憎しみあって離婚したようには、どうしても見えない。
そもそも、湖畔の家が燃えたことぐらいしか、離婚の原因が分からないため、二人がよりを戻していく過程にも、今一つ共感が湧かないのである。
共通の目的のために力を合わせるうちに、相手の良いところやお互いの相性の良さを再認識するという流れも、必ずしも上手く描けているとは思えない。
それとも、すべては、バリ島の美しい自然の成せる技ということか?だとしたら、やはり「場所」こそが重要ということなのだろうか・・・

tomato