劇場公開日 2023年2月23日

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少女は卒業しないのレビュー・感想・評価

全104件中、41~60件目を表示

3.5女子高生の繊細さを描く。次はおっさんを主人公に。

2023年3月4日
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鑑賞方法:映画館

4人の女子高生の卒業2日前から描く。原作未読。女の子ってやっぱりおませちゃんだなって思います。男子高生に比べたら、コミュ力めっちゃあるし、恋愛というよりは、男子をあやして、見守る感じ。

不器用な男子とのコミュ力のギャップに悩んでいるようにもみえるけど、4人の中で一番共感できたのは、友達がいない女子高生。わたしは男子ながら、卒業のときって、友達ほとんどいなかったし、卒業式のあとって、この女子高生の先生が言うように、地獄のアディショナルタイムだったので、友達とじゃれ合うこともなく、将来を語るわけでもなく、たださっとひとり、いつものように自転車こいで帰った。自転車置き場まで校内を歩いても、誰に声をかけるのでもなく、声もかけられることもなかった。
これ、トラウマみたく、寂しい光景としてふと思い出される。というか、高校時代を象徴するような思い出って、その日、自転車でひとり校門を出るときの光景。

なので、この4人ともに、結局は、卒業式に絆を語れるひとと過ごせた(ひとりは亡くなってしまった学友の思い出だが)のは、素晴らしい人生の光景なんだなと。こんな絆を語れる思い出ばかりではないので、もっとリアリティを伴ってほしかったと言いたいところですが、原作があるので、そこは踏み外せないところだったんだなと思います。

あと、中川駿監督。「カランコエの花」に続いて女子高生もので、今回もクライマックスに向けて編集が匠みで、また、女子高生の繊細なこころの動きも演出されていて素晴らしかった。
が、いち映画監督としてまだ認めたくない部分は、次、おっさんを主人公に撮ってほしいってのがある。可愛くて若い女子だけを主人公に撮っているだけで終わるなら、守備範囲が狭くて、懐が狭そうなので。おっさんを撮ってみて素晴らしい映画つくってくれたら、監督として存在感増すだろうなって思います。

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菜野 灯

4.5戻れないからこそ彼女たちが眩しい

2023年3月4日
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原作は読了済み。でも卒業間近の女子高校生の群像劇ということしか覚えていない。
映画はその印象通りの群像劇の作り。4人の女子生徒の物語だ。高校生って大人になる直前なのに、社会的にはまだ無力に近い。これからどんな人生が待ち受けているか全くわからない。卒業するということは大人になるとほぼ同義だ。希望もあれば不安もある。そんなあやふやな存在だからこそ感じる悩みや喜び、悲しみが存分に描かれた物語だった。とても切ないのに希望にも満ちている。自分にはもう戻れない日々だと思うからこそ彼女たちが眩しくて仕方ない。
下手をすると時間の経過がわかりづらくなる物語だが、それをうまく映像として演出していたのもいい。そうだった、原作がその時間軸が変わる小説だったことを思い出した。
4人の女子高校生が登場するが、誰よりも注目なのは河合優実だ。この数年の日本映画でよく見る女優となっていた印象。まぁ、とにかくいろんなタイプの映画に出ているのだが、これが初主演らしい。ちょっと驚きだが、初主演にふさわしい存在感と透明感だった。

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kenshuchu

3.0この映画の私的に思われる短所と長所

2023年3月4日
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komagire23

5.02回目。 1回目は彼女たちのストーリーを追いかけるだけでも、観てい...

2023年3月4日
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2回目。

1回目は彼女たちのストーリーを追いかけるだけでも、観ていてすごいすごいと思いながら観て‥

2回目の今日は、もう、最初からラストまで泣き崩れながら観た。

卒業式を迎える通学風景、教室のざわめき、空気…

みんな本当の卒業生だった。先生だった。
俳優さん達が秀逸。

せつなくて、やさしくて、折れそうで…
そんなあの時の空気や空間がこの映画にはあった。

自分にとって、かけがえのない映画の一本。

……今気がついたけど(鈍感…)、4つの淡い恋の物語でもあったのですね。この映画。
「少女は卒業しない」けど、大丈夫、女子は(ファイルは保存せず)上書きしていくから。大丈夫。

だからこそ、あの切なく儚いひとときをキラキラと切り取ってみせてくれた映画なんだなと、かけがいない瞬間をみせてくれた映画。

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night runner

4.5卒業とは、新しい世界への旅立ちでもあります。この作品の女子高校生たちは皆輝いて見えました。きっと素敵な将来を引き寄せるのだろうと想い描いています。

2023年3月3日
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もりのいぶき

4.5それでも、それでも、進んでく

2023年3月3日
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ブレミン

2.0全然来なかった ごめんなさい

2023年3月2日
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全然来なかった

ごめんなさい

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jung

4.5河合優実のえくぼ

2023年3月1日
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河合優実初主演作ということでずっと楽しみにしてたのに知らない間に公開されていた。県内の劇場にはかかっていないから危うく見逃すところだった。

初主演作って、これ主演? これがずっと続くのかなぁて思ってたら、最後に見せ場がありました。
少女たちみんなキラキラしてたけどやっぱり河合優実は別格。
声もいいね。
森崎くんのオーダニーボーイ、シュンに聴かせたかったって、シュンと森崎くんてなんかつながりあった? 見逃してたのかな。
(森崎くんの歌良かったけど感動するほど上手くはなかったかな)
森崎くんって見たことあるなて思ったら、「舐めんなよ」のター坊じゃん。

高校生の時って、たしかに学校が世界のすべてだったかも知れない。そこに居場所がないって辛いな。
作田さんはいい先生に会えて良かったね。
(藤原季節わかんなかったや。全然今までのイメージと違った。上手いんだろうな)

ミッドランドシネマ・ドーナツってダルさんが作ってるんだ😀 ダルさんなつかしかったな。こんなとこにいたんだ。

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大吉

4.0このまま大人になっていいのか?

2023年3月1日
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答辞にある言葉を大人になって聞くと深いことを言ってたなと思います。高校生まではある一定時間の集団生活と叱ってくれる先生がいました。しかし、高校を卒業すると一気に選択の自由が増えます。このまま私は卒業していいのか(=大人になっていいのか)と悩みを抱える4人の物語。みんな克服をしなければならない課題はそれぞれだが、みんな残り2日間という時間を使って克服することができ無事卒業できました。振り返ってみると、卒業前に高校生という難しい年齢で誰しも自分と戦っていたと思います。青春を振り返りながら頑張れと心の中で年を取った気分(人生の先輩として)応援しながら鑑賞できる作品です。

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やんやん

3.0湯川潮音は凄かった

2023年3月1日
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uz

3.5「少女は卒業したくない」では?

2023年3月1日
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誰もが必ず経験する「卒業」だが、「ずっとこのままでいたい」と思えるようなかけがえのない時間を無理やり終わらせてしまうエンド・ポイントであり、その一方で、「早く忘れたい」と思えるような辛く悲しい出来事に区切りを付け、それを乗り越えていくためのスタート・ラインにもなるということを、改めて思い起こすことができた。
4組の男女の卒業までの2日間の物語だが、最終的に、すべてが「恋」の話に収束していって、いずれも、切ない「別れ」に胸を締め付けられる。
ただし、答辞を読む少女のエピソードについては、物語の中核を成すはずなのに、よく分からないことが多くて、やや戸惑う。
悲しい出来事は、はたして事故だったのか、事件だったのか?もしかしたら、答辞を読む席上で、事件の黒幕を暴露して糾弾するみたいな展開になるのかもとも思ったが、そうではなかったところを見ると、単なる事故だったのだろうか?
それ以前に、そもそも、少女は、卒業式で答辞を読むことができたのだろうか?もし読めなかったのであれば、そんな彼女に答辞を読ませようとした教師の責任が問われるのではないだろうか?教師は、なぜ、心に大きな傷を負っている彼女に、卒業式での大役を任せようとしたのだろうか?
それから、4組のオムニバスなのはいいとして、それぞれのエピソードが、クライマックスのコンサートで一つに結び付くみたいな工夫があっても良かったのではないかと思う。
屋上で花火をしていた少女と、図書室の少女のエピソードが、そのまま終わってしまったのは、少し寂しかった。

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tomato

3.0桐島、部活やめるってよ

2023年3月1日
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「桐島、部活やめるってよ」と同じ匂いがしたので調べてみたら、原作者が同じだった。

監督の演出が下手くそで、役者の演技や台詞、カット割りに不自然なシーンが多い。「演技してます」「撮影してます」感が強く出てるというか、各シーンのこちら側に撮影スタッフがたくさんいるんだろーな感が出てる。
つまり、不自然でぎこちない。
ここら辺は、是枝作品を見ると一切感じないから、やっぱ是枝はうまいんだなーと思う。

それに撮影がテレビレベル。映画的な美しさや広がりがない。

それでも脚本と役者の演技が良くて、作品として面白い。
高校生のヒリヒリする感じとか、もどかしい恋愛とか、とてもリアルでグッとくる。
思春期特有の「自意識過剰のめんどくさい感じ」が良く出てた。

メインの数人の女の子の役者は、とてもうまい。
脚本も良く練り込んであった。

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CR7

4.0とおくで叱って

2023年2月28日
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『桜の園』や『桐島、部活やめるってよ』のような、高校生群像劇の最新版。卒業式の前日と当日の二日間の、それぞれの少女たちの物語。原作ものなので、大筋に文句を言っても仕方はないが、やや陰キャだらけな登場人物たちは<今だから>なのか?

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t2law

5.0それぞれの卒業

2023年2月28日
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鑑賞方法:映画館

大傑作でした!
卒業までの2日間を描いた作品ですが、ギュッと濃縮されているのに、この子達がどのように高校生活を過ごしてきたのかをとても上手に構成されていました。
学校での青春て素敵だなぁと改めて感じられる作品。
何より若手俳優達の演技に脱帽させられました。
国旗のシーンがいちばんグッときたよ。

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kenkichi

5.0まなみちゃん、立派な答辞でした

2023年2月28日
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幸せ

萌える

淡い青春時代の群像劇を柔らかく描いた秀作。若手女優陣目当てで観る事にした作品でしたが、とても好きな内容でした。登場人物の関係性や背景の描き方が薄いので想像力を働かせて観る必要はありますが思春期の心情がよく表現されていたと思います。
部活・お弁当・図書室・卒アル・・・
「ずっと高校生のままがいい」その気持ちが懐かしい。
是非映画館で🎦

30

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タイガー力石

4.0若手女優4人、それぞれ個性あって良かった

2023年2月28日
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悲しい

楽しい

萌える

廃校を控え、校舎の取り壊しが決まっている山梨県立島田高校。進学のため上京するバスケ部長・後藤由貴(小野莉奈)は、地元に残る恋人・寺田と気まずくなっていた。軽音楽部長の神田杏子(小宮山莉渚)は、幼なじみの森崎に思いを寄せているが、変な口パクバンドをやってる事をよく思っていなかった。クラスになじめず図書室に通う作田詩織(中井友望)は、図書室の管理をする坂口先生に恋心を抱いていた。卒業生代表で答辞を読む山城まなみ(河合優実)は、恋人に弁当を作って一緒に食べていた。そんな4人の卒業間際の話。

河合優実、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望の4人の高校3年生とも、みんなそれぞれ抱えているもの、恋してる相手への想い、など見所があった。
河合優実の恋人への想い、涙が出そうになった。
中井友望の潤んだ瞳は引き込まれる。
小宮山莉緒の森崎を想う気持ちも痛いほどわかる。
小野莉奈、なぜ東京、って思うが、やはり存在感抜群だった。
今を大切にして欲しい、特に若い人たちに観て感じて欲しい作品です。

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りあの

4.0夜明け前の光のなかで

2023年2月28日
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楽しい

萌える

はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。

妙典のイオンシネマに行ったんですが、同時に「銀平町シネマブルース」も上映してるんですね。「少女は卒業しない」も小規模公開なんですが「銀平町シネマブルース」はさらに小規模。17都道府県だけです。

共通点は小野莉奈。そういえば「アルプススタンドのはしのほう」もここで観ました。多分ここの支配人がご親戚。推し過ぎ。

小野莉奈にお乗りなさい‼️(韻踏んでる)

まあいいかと・・・私は河合優実推し。「喜劇 愛妻物語」の高速うどん打ち少女からです。良く観るよねー
沢山観るよねー うまそげだよねー

Here,There And Everywhere

卒業についてのエピソードを脳内検索したんですが、ないんですよ。なんか皆んなで今生の別れみたいに泣いたりが苦手でとっとと帰ってました。
一個だけあるのが中学の時。いたずらで前の人の背中に大量のシールを貼った奴がいたんです。

そしてそのまま登壇。

笑いました。しかし厳粛な式は台無し。

簡単にストーリーを紹介します。卒業式の2日前から話しは始まります。舞台は山梨県。群像劇なんですが主役は山城まなみ(河合優実) なんと卒業生代表として答辞を読みます。彼氏にお弁当を作るのが日課です。食べ物作るよねー

後藤由貴(小野莉奈)はバスケ部、卒業して東京に行くのでウキウキしてます。しかし彼氏は山梨に残ります。

東京と山梨、近いよね・・・いいえ高尾山の山頂から眺めれば東は東京、西は奥多摩の山また山、深山幽谷の趣き。その向こうに山梨。やまなしだけどやまあるし!ありすぎだし!

神田杏子(小宮山莉渚)は軽音楽部の部長。卒業式の後の音楽会の順番に頭を悩ませています。

作田詩織(中井友望)はクラスに馴染んでいません。図書室がセーフティネット。管理する国語教師、坂口優斗(藤原季節)に仄かに憧れています。

うん。作田は私だよ。小学6年の時に新設の学校に移動になったんだけどね、図書室の本が全部新しいんですよ。当たり前なんだけど。雪を見てはしゃぐ芝犬状態。
少なくても年間、200冊は読んだ。天沢聖司くんみたいなもん。

ただ友達は少ない・・・しょぼん。

この4人が少し影響を及ぼしあうんです。そして卒業式当日、小さな奇跡が・・・

ありがちな惹句を言ってみました。小さな奇跡って良く聞くよね。そして切ないエンディング。タイトル。

少女は卒業しない。

いや!しろよ!

夜明けは近い。例えば5年後、この映画に出演した俳優さんが大ブレイクをしているかも知れませんよ。

人々がみんな 立ち去っても 私 ここにいるわ。

いや!校舎を取り壊すんだよ!

いいことばかりじゃない
この先の僕らの毎日に
これだけはずっと言える
本当にありがとう
友よ

そして・・・

私は忘れない 晴れた日の 想い出の木の下を

さらに・・・

過ぎ去った時 しゃくだけど 今より眩しい

お付き合い頂きありがとうございました。後半昭和歌謡ネタが多くてごめんなさい。

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masami

4.0河合優実

2023年2月27日
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河合優実が主演、惹きつけられる女優です。

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こうたんまる

4.5森崎、やるじゃないか!!!

2023年2月27日
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泣ける

楽しい

幸せ

え、河合優美の初主演作じゃん!観ないと!
と、思ったのが一週間前。慌ててチェックインして鑑賞することにしたのですが、そんな自分の判断に拍手を送りたい。完全に想定外の傑作でした。良かった〜、見逃さなくて!

河合優美を初めとした素晴らしい若手俳優が揃う本作ですが、中でも今回注目したいのは、森崎役の佐藤緋美。なんか見た事あるなぁ...と思っていたら、2ヶ月前には「ケイコ 目を澄ませて」で主人公の弟役、一ヶ月前には「あつい胸騒ぎ」でサーカスで働くことを夢見る水森崇役と、最近大活躍の俳優でした。特に、「あつい胸騒ぎ」では強烈なインパクトを残し、物語を素晴らしい形で締めくくるキャラを名演していましたが、まさか本作でも出演しているとは。そして、本作でも印象に強く残るキャラを好演。またもや、彼に泣かされそうになりました。そして、またもや傑作。佐藤緋美出演映画はハズレなし!ってのが、定着しそうです。

卒業式が間近に迫った4人の少女の群像劇。
そんな少女たちには、それぞれキーパーソンとなる男性が居る。そんな作りであるため、河合優美の主演作と言うよりも、4人が主演と言った感じ。なんなら、その男性側にもスポットが当たっているため、8人の主演。「それ、結構ごちゃごちゃならない?」と思ってしまうかもしれませんが、これが本作のすごいところ。群像劇としては満点の見応え。一人一人を本当によく丁寧に描けており、全員に感情移入が出来てしまいます。

時系列順になっていない構成・展開がお見事で、一分一秒飽きさせません。卒業してしまう悲しさ、卒業するからできる喜び。流石、朝井リョウ原作。卒業というテーマを奥深く、見応えたっぷりに描いています。小説から映画へと、変わったけど〈小説を見ている〉ような感覚で楽しめました。青春映画の新たなる金字塔、ここにあり。隠れた名作となりそうです。

卒業というのがテーマであるために、それ以降の物語はなし。でも、普遍的だけど未来へと繋がるようなそんなラストにして欲しかったな。最後の最後にちょっと暗い。あと、部長エピソード薄すぎかな笑 だけど、非常に優れた脚本です。こんなに面白いと思えた高校生映画は久しぶり。重厚感のある、ちょっとビターな物語。最高です。

これまた上映館少ないけど、騙されたと思って劇場に足を運んで欲しい。特に、高校生。今の時期に見たら結構刺さるかも。高校生だけど、大人な青春映画。この季節にピッタリの作品です。藤原季節も最高な作品です。今月一オススメかも。ぜひ。

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サプライズ

2.0心に響かない退屈な映画

2023年2月27日
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寝られる

卒業式の1日前をドキュメンタリータッチで描いています。
内容は痴話程度で、終始退屈でした。私は、心に響くかどうかを重要視しているのですが、心に響いてくるものがありません。
唯一、河合優実さんに存在感があり、惹きつけられました。素晴らしい女優さんです。
ただ、河合優美さんを映画で活かしきれていません。バンドの話や男女の恋愛も中途半端に感じました。
今回を機に、このようなマイナー映画は、観るのを止める決意をしました。
但し、河合優実さんは、これからも応援したいと思います。

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ゆきとう