ファミリア(2022)のレビュー・感想・評価
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想像してたのと違う、家族の物語
あらすじも見ないで鑑賞です。多分、こういう話だろうと思って見たらかなり違いました。
家族の話と言うよりは、ヤクザ(半グレ)の暴力映画という感じです。
さすがの役者陣です。特に役所広司と吉沢亮はかなり良かった。
ただ、ちょっとリアリティがないというか、話が良すぎて、ぎゃくに入り込めない感じもあります。
どうしても、排他主義というか、外国人差別のような感情もあり、自業自得だろ、、、とも思ってしまいます。
悲しいけど泣けないというか。
最後まで楽しめました。
貧困なる精神が支配する映画なのだ‼️❓
大きく二つ。
〇〇人に家族を殺されて、〇〇人に復讐したり、画策した日本人は古今東西存在しないし、多分、今後もいないと思います。
これだけでも重罪だと思います、こんなことを考えついて、さも、あるかのように映画にした時点で、遺族のことを蔑ろ、いわゆるセカンドレイプです。
もう一つ、出稼ぎで入国してる外国人のアウトロー率はかなり高いのは現実です、私も被害者ですし、その率が高いことを知りうる立場にあります。
外国人がアウトロー、ではなく、出稼ぎ入国外国人がアウトローです、差別ではなく、危機管理として警戒するべきです。
他にも、支離滅裂です、アフリカの営利誘拐が、テロになり、内乱になり、無茶苦茶です、外国のテロ被害者が司法解剖されることは無い。
とゆうか、アフリカと、ブラジルの出来事は無関係です。
この映画が何を意図していようと、最低最悪な映画であることに🎞間違いありません。
俳優に罪はありません。
これはハードボイルドだ!
予想をかなり上回る衝撃的な作品。 本年度ベスト級。
予告編では在日ブラジル人の苦悩を描いた作品と思いきや、その苦悩が超ヘビー級。
加えて海外でテロに巻き込まれるシーンもヘビー過ぎた。
妻に先立たれ陶芸職人として細々と暮らす役所広司さん演じる神谷がメイン。
神谷の息子。吉沢亮さん演じる学が国際結婚しようとする展開。
アルジェリアでプラントの建設工事に携わる中、婚約者と帰国して神谷に結婚する事を報告しアルジェリアに戻る展開。
一方、神谷の住む近くのブラジル人が多く住む集合住宅ではブラジル人と半グレ集団との争い(脅し)がハンパ無い。
あれは半グレなんてもんじゃない。
次々と登場人物が亡くなって行くストーリーに気分が落ち込む。
大人しい神谷がある事を切っ掛けに命を張った行動が意外過ぎた!
あそこまでする行動に至った理由こそ本作のタイトル「ファミリア」その物って感じ。
本作はあまり話題になって無いけど、豪華なキャスト陣に期待して鑑賞したけど観て正解だった感じ。
集合住宅の広場でのブラジル料理が美味しそうでした( ´∀`)
寡黙
泣けるとは思ったけど
ワケドファジレが可愛いかった
一人暮らしの陶芸家・神谷誠治の家に、大企業のプラントエンジニアとしてアルジェリアに赴任中の息子・学が婚約者ナディアを連れて帰ってきた。学はアルジェリアでの仕事が一段落したら会社を辞め陶芸を継ぎたい言った。一方、近くの団地に住む在日ブラジル人のマルコスは、ブラジル人を憎む半グレ集団から暴行を受け、逃げていたところを誠治に助けられ、父を思い出し、頼るようになった。アルジェリアに戻った学とナディアはプラントがテロ組織に襲われ・・・という話。
2つの話が絡んでて、どっちか1つに・・・って思ってたが、最後はなるほど、って思うようなストーリーは良かった。
騙されて日本に来た外国人労働者は多いのだろうなぁ、と思う。そして、何か問題を起こしたら強制送還、という恐怖もマイスモールランド、を思い出し、なんとかならないものかと考えさせられた。
そして、誠治役の役所広司がとにかく素晴らしい。息子や嫁、そして頼ってくるブラジル人などへの愛情が伝わってくる。
また、MIYAVIの強烈な悪人ぶりも素晴らしかった。
マルコスの彼女・エリカ役のワケドファジレが目力があってエロくて可愛かった。
ひどい日本人達のお陰でウルウル。
あ、こりゃ予告編に騙されてたな。てっきり役所広司と吉沢亮の親子にブラジル人の男子が家族になる国境を越えたハートフルコメディだと思っていたのに、全然違ったわ。
在日ブラジル人のマルコスは、半グレに追い詰められていた。ん?シャブを捌くように言われてたのに、暴力団に横取りされる。その金返せって?それ、悪いのヤクザじゃね?いや、全員ダメだよ。暴力に追い詰められたマルコスは逃げようと誠治のトラックを盗もうとしてミスってトラックぶつける。そこで出会った誠治の優しさが凄い。クルマ壊されたのに、全く怒ってない。そんな人いる?それからマルコスの彼女を絡めてジワジワ仲良くなっていく3人。
驚いたのは息子の学、仕事先のアルジェリアで出会った女子と結婚し、ちょっと帰国。会社を辞めて家業を継ぎたいと告白するが、誠治に断られる。本人は納得してないだろうけど、仕事を終わらせる為にアルジェリアに戻り、事件に巻き込まれてしまう。まさかのウルッ!
全体的に嫌いな暴力にだらけなんだけど、その暴力に正義がないのがハッキリしてるので、それほどモヤモヤせず、ムカムカできた。それにしても笑いながら人殺すってひで〜よな、日本人って。
役所広司と吉沢亮の親子の関係、何だかあるあるで、とても共感できたのと、役所広司と刑事役の佐藤浩一の幼馴染みトーク、とても良かった。最後はこれで?って感じでしたが、とても楽しめました。
問いたい。
🎥バベルのアンサー作品と言う見方。
地球上のすべてが家族と思える日が来てほしい
今日は2023年最初の金曜日で、公開作品がめじろ押し。で、上映スケジュールを考慮して2本目に選んだのが本作。
ストーリーは、一人暮らしの陶器職人・神谷誠治が、赴任先のアルジェリアから婚約者ナディアを連れて一時帰国した息子・学を迎えたところに、半グレ集団に追われたマルコスが逃げ込み、彼をたまたまかくまったことから在日ブラジル人と交流するようになり、そこで知った彼らの思いやアルジェリアに戻った息子を襲った事件を通して、ある決断をしていくというもの。
物語では、主人公の神谷誠治を中心に、誠治の息子とその婚約者、義理の兄夫婦、在日ブラジル人家族、半グレリーダー・榎本と妻や娘など、さまざまな家族が描かれます。また、家族に近い存在として、誠治と同じ施設で育った旧友・駒田隆、マルコスと恋人のエリカ、彼らの幼なじみ等が描かれます。(広く捉えればこれに、半グレ集団、ヤクザ、テロ組織も加えてもいいかもしれません。)そして、それぞれが自分の家族や恋人や仲間をとても大切にしています。
それ故に、それを踏みにじるような行為は決して許すことができず、相手を恨んだり、憎んだり、復讐しようとしたり、排除しようとしたり、信用できなかったりしてしまうのだと思います。本作でも、そんな悲しい負の連鎖が描かれているようで苦しくなります。ラストは、「暴力には暴力で」という決着かに見えてさらに暗い気持ちになりかけましたが、ぎりぎりのところでそれを回避した展開にわずかながらの光が見え、ちょっとだけホッとしました。
本作の舞台は、在日ブラジル人の最も多い愛知県、その中でも上位の豊田市です。豊田市在住ではないですが、自分の住む街にもブラジル人が本当に多く、仕事で関わることも少なくありません。言いたくないですが、トラブル発生率はかなり高くて、つい「だからブラジル人は…」と彼らを一括りにしたくなることもあります。でも、それがダメなのです。言葉も通じない異国で不安と戦いながら生きる彼らに、その一人一人にもっと寄り添う必要があるのだと思います。国際間の緊張が高まる一方の昨今、人種、外見、言葉、文化、風習等、さまざまな違いを乗り越えて、地球上のすべてが家族と思えるような日が来たら素敵だろうな、なんてことを考えてしまいました。
主演は役所広司さんで、期待どおりの抜群の演技です。脇を固めるのは、佐藤浩市さん、中原丈雄さん、室井滋さん、松重豊さんらベテラン俳優で磐石の布陣。若手では吉沢亮くん、高橋侃くんらが好演。あと、なにげにMIYAVIさんが、うまくハマっていました。「ヘルドッグス」の時も感じましたが、この手の役は抜群にいいですね。
テロも人種差別ももう懲り懲り
ブラジル期間工問題
人の世は、ほんとに様々な矛盾をかかえております。
トヨタ自動車のホームグラウンド、豊田市が舞台で、自動車工場の製造工、とくに派遣や期間工は今や日系ブラジル人の方や、東南アジアからの技能実習生等の外国人の方々に支えられてることは、周知の通りですが、雇い止めによる外国人期間工の急激な貧困化、とくにリーマン・ショック時の一斉雇い止め問題をチラッと匂わせております。
失業手当をもらえばいいだろう?とか、トヨタだから給料よかっただろう?とか、一回帰国してまた戻ればいいじゃん?とか、雇い止め後にクーリング期間あけてまた雇ってもらえばいいじゃん的な他人事的発想で問題を非人道的に矮小化することもできますが、もし自分が同じ立場ならそんなこと言われたらキレますよという話。
でも、これで製造業に勤める日本人が飯を食わせてもらうというのは、なかなか居心地の悪いハードな問題。
そして雇用促進団地はブラジル人だらけ。かなり不謹慎な表現ですが、わかりやすくいうと銃なしの超リトルシティ・オブ・ゴッド化していくという話です。闇は深ければ深いほど、怖い、悲しいといった人の感情に訴えかけますからドラマティックになるわけです。
日産のある横浜、スズキのある浜松、ホンダやスバルの工場がある群馬や栃木、マツダのある広島、バイクでもいいですが、その他全国各地で少なからずある話と思います。
銃はなくとも、包丁やスコップはあるわけで。
貧困や無意味な外国人差別は犯罪の温床や治安悪化につながりますよ、という単純でつまらない説教で終るならわざわざ映画にしなくてもよいのです。差別はリアルなものは描かれてません。特定の恨みをもった半グレを登場させることで無理やり差別感情を映画全体に漂わせてる感があります。それでも、ドラマを暗く盛り上げるには必要だったと思います。
外国人労働者を同一賃金同一労働でこれから雇うのか?とか話は複雑ででかくなりすぎるので、役所広司と吉沢亮の演技と人気で収めておきましょう、ということでしょう。そして、ブラジル人の役者さんも当たり前だけどリアルで素晴らしい。
今をときめく吉沢亮はここ最近どんだけ映画出てるんでしょうか?このような社会派映画にも出演。お体大丈夫でしょうか?というより、なぜかプラントメーカーに就職して治安の悪い国に勤務。トヨタ自動車がある街で、英語もできて、プラントメーカーみたいなエリート会社に就職できるくらいデキる人なら、地元でよくない?みたいな、野暮な疑問もわきますが、外国人労働者の多い街に生まれ、外国人労働者の貧困や差別をみてきたので、そういう人たちのために働きたかったということでしょう。そう捉えるのが人の道というものでしょう。
それが、そういう純真で素晴らしい人を、何も知らないテロリストが、私利私欲、怨恨晴らし、仇うちに利用するというところから、物語は一気にダーク化します。
役所広司も、息子の吉沢亮に劣らず、ものすごく優しくていい人。でも、昔は手がつけられないワルだったということで、怒りの発露はプロ中のプロだったはず。まさかの不幸続きで、いつ来るかと期待感が募ります。その怒りがいつ爆発するか?というスリルが見物なんですが、暖簾に腕押しというか、なかなかどうして怒りを沸き立たせない。う~ん。いつ怒るの?
それが、さらっと突然優しい素顔のまま殴り込み。なんか、爽やかなやり方。もうちょっと怒りを爆発させて、悪いやつをメタメタにして、観客に待ってました!を言わせてもよかったんじゃないか?
見た目がまんまなので、スコップではなく、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクばりにハンマーでやってもらえれば盛り上がったはず。
しかし、豊田市はあんなマッドな街なんでしょうか?半グレが幅をきかすというのは、この暴対法の時代にありえないので、そこはかなりファンタジーでした。
役所さん
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