「東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていた...」ファミリア モンブランさんの映画レビュー(感想・評価)
東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていた...
東京国際映画祭で見損ねたがWOWOWで放送とあって楽しみにしていたのだが、期待には遠く及ばなかった。
役所さんはやはり良い俳優であるし、在日ブラジル人の話らしくリアルかはわからないが、ハーフ系の俳優が多数出演し、演技も非常に良かった。窯焼きがそんなにも大変なことだということもわかり良かった。
しかし、激しくないとはいえPG12よりR指定だろうと思うシーンもあり、そこは甘いと思った。
吉沢さんはやつれ感は出ていたが、陰キャな役はよくはまるのに対し、今回の役ではこんなに下手だったかと驚いてしまった。大げさで相手役のアルジェリア人役の女優との演技は恋愛感情があるように感じず、冷めてしまった。
孤独のグルメがはまり役の松重さんも以前他の作品での強面役はしっかりはまっていたのに対し、今回は上っ面な感じがしてしまった。
逆に意外にも俳優ではないMIYAVIさんが上手く1番良かったように感じた。
この話はどこまでリアルに近づけたかはわからない。出稼ぎに来て、郷に入っては郷に従わないブラジル人と簡単かはわからないが切りやすい外国人労働者を切る企業とそこに端を発する問題と心の交流を描いているのだが、治安の悪い地域にありがちな内容とも言えるし、アメリカのギャングを日本版にしたとも言える感じ。正直、こういう人達がいる地域に住んでいないため反社映画のそれなのかこれに近い現状があるからなのかわからないが、日本を舞台にしては無理があるような感じもする。フィクションにしては現実にあるであろう社会問題を軽く混ぜすぎているように感じる。
気持ちはわかるが、息子があんな状況で他の問題にまで関われるのか?逆に冷静になって関われるのか?この辺りも想像しがたい。
リアルさをどこまでするかについてではあるが、川のシーンはやり過ぎで見ていて俳優の心配をしてしまって内容に集中出来なかった。