「CRY BABY」ファミリア ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
CRY BABY
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成島監督の前作「いのちの停車場」がかなり苦手で、今作も少しだけ観るかどうか迷ったんですが、観たい時間帯に丁度あったので鑑賞。
良いところはとてもあったんですが、やはりこの監督の作品苦手だなというのも同時にあった作品でした。
役者陣は素晴らしかったです。役所さんを筆頭に魂のぶつけ合いが展開され、それに応えるように後半はますます加速していく、怒鳴り声も暴力も、哀愁も優しさも全部が濃密でした。
ただどうにも中盤のテロに学が巻き込まれてから、規模が大きくなりすぎているというか、綺麗事にしてしまっているなという印象を強く受けました。暴力に最終的にしてしまうのも物語の根本から逃げているようにも思えましたし、どの展開も唐突かつ泣かせにかかっているような演出も引っ掛かりました。映画としての完成を目指したが故に、そこが冗長にも思えてしまいました。
日本人と外国人との接し方について強く考えさせられましたし、家族としてのあり方もまた考えされる作品でした。手がける人が違えばな…と少しモヤモヤしましたが、良い作品でした。
鑑賞日 1/13
鑑賞時間 18:45〜20:55
座席 G-4
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かずくんさんのコメント
2023年1月15日
個人的にはヤクザヤクザで、大事なバックボーンが足りていないと感じました。
ヤクザの若頭にしてももっと描いていいのに、八つ当たりイケメンでしかないのが勿体無かったです