「I am going to be alive.」DEAD OR ZOMBIE ゾンビが発生しようとも、ボクたちは自己評価を変えない kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0I am going to be alive.

2024年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 引きこもりだった女子高生・早希。ゾンビパンデミックの後、避難勧告が出ているにもかかわらず感染した家族を介護するため日常生活を送っていた。何度も昔のホームビデオをゾンビ家族に見せて記憶を取り戻させようとする健気なところがいい。

 ホラー映画というより家族のドラマ。引きこもりは孤独に強いんだぞ!と開き直り、いつかは記憶を取り戻してくれるに違いないという家族思いな点。ゾンビは肉ばかり食ってるけど、さすがに家族に餌を与えるところは強烈だ。韓国映画の『感染家族』なんかはチョンビがキャベツを食ってたけど、ゾンビ食が開発されれば人類との共存も可能なのではないか・・・しかし、タイトル通り、ゾンビになる選択肢も・・・

 かなりの低予算だとは思うけど、ロメロゾンビ的なノロノロゾンビなのが非常にいい(兄のタックルはさておいて)。3階から落ちるシーンもドキッとさせられたよ。そして「英語は勉強しておくべきだ!」と、アメリカ人と会話できなかった悔しさから、英語はちょっと勉強したみたい。いい生き方です・・・

 お祖母ちゃんは認知症気味だったけど、ゾンビの性質も認知症そのもの。家族のことを思い出せずにいるのがもどかしいハズ!家族たちも必死(?)で思い出そうとしていたようにも感じ取れたし、最後は涙なしでは見られない・・・40分の映画なのにこれほどインパクトがあるとは思わなかった。

kossy