「女性向けの王道作品!」なのに、千輝くんが甘すぎる。 nevila21さんの映画レビュー(感想・評価)
女性向けの王道作品!
構成がよく練られていて、女性向け作品の王道のような作品だった。多分女性なんだろうけど、脚本家さんが素晴らしい。映画館で見たい作品だった。
以下、構成分解。
ジャンル バディラブで作ろうとしてるのかも
テーマの提示あったんだけど、覚えてない
セットアップが良かった。登場人物全員出して、意外なところの悪いキャラの作り方が斬新だった。きっかけもファーストターニングポイントもわかりやすい。ただ女性向けのキャラ設定だから、メイン男性のセリフが申し訳ないんだが、気持ち悪い。そんなこと言わせなくても充分イケメンだし女性にアピールできると思う。しょうがないんだろうけどね。人気アイドルさん出してるし。わかるんだけど最後の最後までメイン男性のセリフだけは違和感しかなかった。
お楽しみは素晴らしいね。シーン、一つ一つに感情の上下があって、飽きさせないようにしてる。ミッドポイントは大体50分位で訪れるんだけど、そこからの下がり方が最初は良かったんだけど、怪我させるのはいかがなものかと思う。これもまた演出するためにしょうがないんだけど、大事に至らない表現でまだマシだった。怪我で入院の後のシーンは、やはり現実感がなくて作り辛そうだったけどね。
女性作家さんがやりがちなんだけど、メイン男性を下げるんだよね。だから大会でも散々な結果で終わらせたからね。なぜ男性を下げるのかわからない。その方が優越感に浸れるのかなあ。自分は何もしてないから、そのラインまで下げるのかもしれない。ただ好みなのかなぁ。ロンバケのような終わり方の方がいいんだけどなぁ。
構成としては退院してきた後に話すシーンがセカンドターンターニングポイントなんだけど、そこからの上下は必要ないね。事故がおかしかったんだよ。それのせいでサブプロットが潰れたような気がするなぁ。最後の写真バレるシーンを前に持ってきて、メイン男性のファンの女性とのサブプロットを入れてもよかったのかな。自分だったらそう作るかな。その方が自然でしょう。最後に持ってきたからインパクトがないんだよ。だってもうその前にセカンドターニングポイント終わってんだもん。
何にしろ素晴らしい作品なことには変わらない。見れてよかった。そして改めて、脚本の整合性取るのって難しい。