「シフォンケーキに生クリーム塗りたくり」なのに、千輝くんが甘すぎる。 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
シフォンケーキに生クリーム塗りたくり
ジャニ系の少女漫画原作の映画、観る前はだいぶ構えて観てしまうんですが、観終わったら意外と良作なパターンが多く、今作もそれに当てはまったら良いなと思い鑑賞。レイトショーのはずなんですが結構人が多かったです。
甘々な映画でした。あまり良くない方の甘々でした。なんせどのシーンもとときめかないですし、話の表面が薄すぎてあっという間に終わってしまったなという感じもありました。
この手の恋愛映画では王道ルートを突き進むんですが、なんちゃってデートで足を痛めてるヒロインをわざわざ階段が多い道に誘うかね?と思ってしまいましたし、そのデートもなんだか味気ないですし、好きになる過程を結構すっ飛ばしたなと…。
ヒロインを好きになるライバル的なポジションが今作でもいるのですが、いくらなんでも噛ませ役すぎないかと思ってしまいました。ここまで存在感が無く、引き立てにもなってないとなるととてももどかしいキャラで終わってしまっていました。その逆もしかりで、千輝くんに告白した彼女もただヒロインを睨みつけてただけという噛ませにもなってなかったので存在意義を疑うものになっていました。ヒロインが最初好きになった山田くんの喋り方、原作者がオタク系の認識がこういう感じなんだろうなというのがなんとなく見えました。ですぞぉとか○○氏とかあんまし使わないんですけどね。
いち高校生のSNSにはそんな高速でリプライは来ませんし、いくら学校で人気な学生だろうとSNSでそんな女子と一緒になってやーやーわーわー言われることなんて滅多に、というかほぼほぼありませんし、演じてる畑さんがブスとは程遠いので全く説得力が無いですし、色々と詰めが甘い様に思えました。あとエキストラの方々がどう見ても学生に見えない人がちらほらいたのもなんだかなぁって感じです。現役の女子高生とかエキストラで呼べなかったのかなぁとも思ってしまいました。
抜けて良かったところを挙げると、ヒロインを演じた畑芽育さんがとても可愛らしかったところです。
あと楽曲についてなんですが、なにわ男子の曲は流れてくるものをたまに聴く程度なんですが、主題歌の歌い出しがなかなかに酷くてそこでもまた膝から崩れ落ちました。
ジャニ系の恋愛映画は結構しっかりしてて、見終わった後にはスッキリする作品も多いんですが、今作は久々のハズレでした。畑さんを魅力的に撮れたという点で☆2です。
鑑賞日 3/11
鑑賞時間 20:10〜22:00
座席 K-17