「「叫んだ」だけだとしても」サポート・ザ・ガールズ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
「叫んだ」だけだとしても
この作品と前後してガールズエンパワメントに絡みのある映画をいくつか観たのもあって、本作でもそのことについて考えを巡らせた。女性の主権回復についてだ。
もちろんそのような要素はあったけれど、実際はそこまで突き抜けていない。もっと小さく、フェミニズム的にはもっと手前の、なんなら単なるシスターフッド的な要素しかなかったと言えるかもしれない。
更に突き詰めるならば「叫んだ」だけしかしていない。
しかし、この「叫び」はそのに至るまでも含めてとても力強い。
闘った。負けた。叫んだ。叫びすらあげられない多くの人に勇気を与える作品に見えた。
蛇足だけど、作中に登場する警官がまともな人で、まともに職務を全うしていてなんだかびっくりした。
アメリカ映画でまともな警官は珍しい。
あとは、メイシーが面白くて魅力的なキャラクターで良かった。メイシーは有能。
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