「見事なミッシングリンクの補完でした」劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE Ryunoshin Nakamoriさんの映画レビュー(感想・評価)
見事なミッシングリンクの補完でした
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もう10年になるんですねぇ。入場特典の冊子を見ながらしみじみ。あのひよっこだった朱ちゃんも、ずいぶん凛々しくなったものよ。(親戚の子を見る目線。)
原作の無いオリジナル作品で10年作品の世界観をぶれずに保ち続けるというのはすごいことです。テレビシリーズの幕間を埋める作品として、上手に破綻なく風呂敷を畳んだ感じです。
それにしても最近のアニメは外れが無いですね。脚本も良いし、動きも良い。特にアクションシーンは滑らかで、キビキビ動いて、本当に高度に訓練されたプロ同士の戦いという雰囲気が伝わってきました。
また、作品テーマ、犯罪傾向の人間が排除され、AIによって管理される社会では、法律はいらないのでは無いか、という点も斬新だったと思います。今はまだ絵空事ですが、思考の外部化が行き着く先を見せられたような気がします。
残念な点。異論があるかも知れませんが、テレビシリーズの魅力の一つであった、サスペンス分が足りない・・というのはあるかも知れません。部隊というのは正体さえ分かれば実はそれほど怖い存在では無い。例えば、冒頭、首無し死体のシーンから始まり、犯人を捜していった先に今回の部隊が繋がっても良かったのでは?
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