「キティの林檎」サイレント・ナイト なつさんの映画レビュー(感想・評価)
キティの林檎
どうにも白けた気分になる映画だった。
クリスマスにギスギスした関係の人々が集まり、表面上は良い人振り、子供達にも適当に誤魔化し、ピルを飲むことが正しいと言い聞かせる。
人生最後の日くらい、愛する人、大切な人としっとりとサイレントナイトすれや!
このへんがお国柄なのかな。
浮気話とかどうでもええがな。
最後は乾杯で誤魔化す誤魔化す。
心の中ではファッキンファッキン!
謎の死のガス
ガスで死ぬのは苦しいので安楽死をしましょう。
安楽死は殺人なのか?って問題もあったよね。
もし、苦しんで苦しんで死ぬのなら…
愛する人が苦しんで殺してくれと懇願するのなら…
なんて真剣に考えてしまうような作品でもなく、大人達は盲目に政府とニュースを信じガスから逃れるためにピルを飲む一択で、どんちゃん騒ぎ。
娘の学費でドレスを新調とか驚きだ
ディアフタートゥモローで大爆笑
ただ1人、アートだけは立ち向かおうと行動した。
遊ぶことのないプレゼント、妊婦のソフィの最後に手を握るとの約束。政府のニュースに「間違い」の違和感持ち、自分がやらねば!的精神で家族と対立。かっこいい。
しかし、ハザードの点灯した車の中で先に死んだ人々を見て激しく動揺してしまう。
そんなこんなでタイムアップ
ピルを準備する家族達
そこでも各自わちゃわちゃするしそれは面白くないので、おとなしく死になさい…ってなった。
感染しピルを飲まずに死亡したと思われたアート
たくさんの人々が安らかな死を遂げた大きな棺桶の家で目をカッ!と開く。
外には白い雪が。
まるで死の灰のように積もる。
白雪姫は林檎を齧り死んだように見えたが目覚めた
彼も死んだように見えたが目覚めた
この先はディストピアサイレント・ナイトの始まりだ!
白雪姫のコスをしてたキティのウザさ爆発はしんどい。
なんで海外のお子様達はあの様なお人形さんを可愛い!!と思うのか…アナベルとかミーガンとかチャッキーとかさぁ。
世界滅亡の日が世紀末みたいな犯罪都市が中心ではなく、郊外にある一軒家での静かな一夜という設定は面白かった。あと、ピルの形がしっかり描かれてなかったので見たかったな。