「彼女こそ歌姫の名に相応しい」ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY ホラー好きさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女こそ歌姫の名に相応しい
多くのヒット曲を飛ばしたホイットニー。
意外にも、曲自体は凡庸だ。
あの曲が世界的にヒットしたのは、ひとえに彼女の非凡な声。
彼女にかかれば、どんな曲もドラマティックに聴こえるだろう。
この映画も同じ。
ストーリー自体は、人気歌手が搾取され、凋落する。よくある話。
それでも映画に引き込まれるのは、彼女の歌声。そして役者の演技。
派手な演出も、過剰な感情表現もなく、等身大のホイットニーがそこにあった。
自分が歌姫と認めるのは
セリーヌディオンとホイットニーヒューストン。
彼女達の歌声は、まさに天から与えられたギフトだ。
ただ、ホイットニーの曲自体はさほど好きではなく、唯一好きなのは“I Have Nothing”
作中なかなか聴けなかったが、最後の最後に流れる。命を燃やし尽くすかのような熱唱。ラストシーンは、まるで目の前にホイットニーがいるかのようだった。
ホイットニーヒューストンに、マイケルジャクソン。
彼らにもっと生きてほしかった。
幸せであってほしかった。
時代に飲み込まれてしまった彼らを思うと、いつも哀しい。
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