「青が嫌いな少女の物語。ひとりぼっちで苦しんでいる中学生、高校生に見てほしい。」ブルーを笑えるその日まで マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
青が嫌いな少女の物語。ひとりぼっちで苦しんでいる中学生、高校生に見てほしい。
「死ねばこの苦しみが無くなる。わたしはひとりぼっちだ。誰も助けに来てはくれない。青なんて大っ嫌いだ」と思ってた監督自身の体験からのメッセージ。
◆アンがアイナの手をとって教室から走り去る場面が感動的だった。
◆以下、上映後の監督の舞台挨拶より。
生きていれば、嫌いだったブルーを笑える日が君にも必ず来る。今、君を取り巻く世界の外には、また別の世界があって、そこには君を受け入れてくれる人達が必ずいる。この2つのことを君にもを知ってほしい。
さらに監督は言う。もしあのとき助からずに死んでしまっていたら、ブルーを笑える日が来ることも、自分を受け入れてくれる世界があることも知らないままだった。だから生きていてほしい。今の自分はタイムマシンで戻って過去の自分に手を差しのべることは出来ない、だけど苦しんでいる今の君にこの物語を届けることが出来る。
その他もろもろ有ったが省略。
以上。
◆この映画がネットで見られれば、より多くの中学生、高校生に見てもらえるかもしれない。あと、武田監督が映画監督として有名になって ”あの大監督武田かりん” の過去作として評判になるのも有りだ。大監督になったあかつきには、このテーマで新作を作るのも良いかもしれない。健闘を祈る。
◆『愛にイナズマ』の終盤、映画監督役の松岡茉優が「映画撮る理由なんて分からない。とにかくこの心の中のモヤモヤを映画にしたかったのよ」というセリフにナゼか妙に納得して感動してしまったのを思い出した。
『ブルーを笑えるその日まで』には武田監督が映画を撮った明確な理由がある。しかし理由の有無に関係なく、映画が劇場で公開された現在は、心のモヤモヤを吐き出して少しスッキリしたという気持ちが有るかもしれない。
◆中学2年14才とか50年前で、遥か忘却の彼方の そのまたずう~っと向こう。断片的な記憶しかない。
あと、女子って面倒クセーと思った。僕が男子(という年齢ではないが)、男子だからそう思うのかもしれない。中学生の頃は女子のほうが大人だと思う。作家の花形みつる氏によると小学生男子は猿らしい。まあ、いじめに女子も男子も大人も子供も(猿も)関係ないが。