「成分より大切なもの」湯道 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
成分より大切なもの
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前半は正直、テンポ悪いし演出はクドいしで面白くなかった。
コメディ色も思ったより少なめだし。
でも、後半からはじんわりホッコリ。
サルのシーンなどで同列の小学生が笑っていたが、こちらは夫婦の愛と歴史を感じてかなり沁みた。
主役は生田斗真というよりまるきん温泉そのものであるが、しかしあの場所でなくてはならないわけではない。
「湯に貴賤無し」の言葉どおり、家であれ旅館であれそこで交わる“人”とその“絆”が大事なのでしょう。
だがあの“場”があってはじめて繋がる縁もある。
そんな小さな幸せを感じる群像劇。
個人的に一番笑ったのは厚切りジェイソンの洗体シーン。
配役は総じてハマってたけど、ウエンツのチャラいのに風呂愛の深さを感じる絶妙な匙加減が最高。
エンドロールの雰囲気は多幸感に溢れ、序盤の不満が溶け出してゆくのを感じました。
ただ、(俳優が見づらくなるからだろうけど)湯気が少なく、温かさや気持ちよさを感じにくいのは残念。
問題がまったく解決してなかったり、手放しに絶賛はできないが、とりあえず「いいお湯でした」。
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