「二之湯家の歴史をマジで信じそうになる。からの「駄洒落道」w」湯道 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
二之湯家の歴史をマジで信じそうになる。からの「駄洒落道」w
いやー、そこ、ちょっと待って。あんたも駄洒落?そこで駄洒落?しかも寒さが半端ないw
ハシカンさんですよ。1000年に一度の美少女と騒がれてた頃の酷さと来たら、あーた。もう目も当てられないほどのイモでしたが。最近、結構良くないですか?何がどーなったら、こうなる?舞台やってたからでしょうか?普通に、最近、良いと思います。風呂場での生田斗真との長回しも、普通にこなしてます。スキップする姿も堂に入ってて「自然な可愛らしさ」を振りまいてます。ざーとらしくありません、それほど。この橋本環奈の成長ぶりが、お父さん世代としては嬉しくてw
登場人物の「お風呂」に関する小噺が続きます。まるきん温泉で交差する、お風呂好きたちの人生と銭湯の存続、と言うのが基本的な建付け。「昭和の遺物」とされる銭湯の運命やいかに、と言う投げかけには答えを出さずに終わります。ってことは「2」も無理なく作れますよ!ってことかと。
しかしまぁ、日本人って、と言うか昭和人って「上を向いて歩こう」が好きですよね。ワタクシ含めて。でもって、破壊力ありますよ、昭和人に対しては。えええ?なんで?なんで、このシーンでホロリンする?なんで泣ける?ってなってしまう、銭湯でのデュエット。やっぱり、昭和世代にとって、上を向いて歩こうは最強ですわw
結構な豪華キャストの使い切り感は、「マスカレード」の比じゃないです。お馴染みのメンバーも、こっちの方が生きてます。キャラ、立ってます。いや、脚本もシンプルなんですよ。余計なエピソードが無くって、無駄話が無くって、善人しかいないし。
画の方も、音楽も、セットも、映像の後処理も、個々の役者さんも、演出も、編集も、文句ありませんです。ちゃんと、お金を使って、細かいところまで気を配ったのが、よく分かります。一時期、小道具大道具が手抜きしまくりで、なんじゃそりゃ?な映画も目につきました。最近は、細かいところまで手が込んでて嬉しくもあり。だって、銭湯のバックヤードが、散乱している小物からなんから本物としか思えない仕上がりなんですもん。行ったことないんで、良くわからんけどw
寒い駄洒落も心地よい、こころあったまる安心作品は、長さを忘れる126分の長編です。檜ぶろの良さも知らない、温泉にゆっくりつかる喜びも知らない、そんな現代人でも楽しめる、ふつーのハートウォーム・エンタメ。手抜きなしで、カチッとソリッドに作り込まれてる感じで満足度は高かったです。
特に兄弟げんかの長回しについては、お疲れさまでした!って言いたい。あそこでハシカンさんのドアップ挿み入れるとか、攻めてますよねw
楽しかった。
かなり。