劇場公開日 2023年6月30日

「カオスがすぎる」探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5カオスがすぎる

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

短編連作の小説が好きだ。それぞれの短編で出てくるキャラたちが他の短編でも登場したりする関連性が特に好きなパターン。
だから本作が探偵マリコに関わるオムニバスと聞いて少し期待していた。実際はなかなかのカオス。宇宙人、ヤクザ、殺し屋、忍者、いろんなキャラが出てくる。ちょっと盛り込みすぎじゃない?と思えるほど。宇宙人探しならFBIじゃなくてCIAじゃないの?と疑問に感じたりもして、最後までとっ散らかった感じは拭えなかった。
それにマリコのキャラが今ひとつ弱い気がしてしまった。もちろん抱えている暗い過去はあるが、普段のマリコの人柄や探偵として優れているところがハッキリしない。
全体的にはつまらないとは言わないがもったいない。姉妹の話なんかは意外と好きだし。続編も行けそうな雰囲気あるのに。いや、それでも続編作られるかもしれないけど。
やはり、映画のオムニバスは小説の連作短編集のようにはいかないんだな。

kenshuchu