「♪さぁ歩きだせ、夢を抱きし者たちよ。その道は栄光へ続いてる。そういつだって、ほらいつだって、お互いの愛を信じて。」映画めんたいぴりり パンジーの花 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
♪さぁ歩きだせ、夢を抱きし者たちよ。その道は栄光へ続いてる。そういつだって、ほらいつだって、お互いの愛を信じて。
ドラマ版(家にDVDがある)からすればもう10年近く、劇場版第一作からしてももう4年。そうそう舞台もあった。役者がずっと変わらないのが嬉しくって仕方がない。老けて見える?そんなの言ったら、鬼平だってそうだったでしょう?おまさがオバサンになってたって、ファンは脳内変換して娘に見えていたでしょう?めんたいぴりりだってそうなんです。大将夫婦も、向かいのゴリけん夫婦も、従業員のみんなも、彼らじゃなくちゃいけないんです。彼らが言葉を発するからこそ、以前の言動が脳裏を横切って深みが出るんです。だから大将の人の好さも諦めがつくし、松尾の調子の良さも大めに見ることができるし、八重山の純情も応援したくなるんです。
明太子の話なのに、明太子の苦労談がさっぱり?大将はそんなことは苦労なんて思っていなんで、この場は置いておいていいんです。(大将の思いを知らない人には、できれば大将の辛い戦争体験を知って欲しいのですが)
明太子出始めの昭和期、博多通りもんはまだなかったやろ?なんでスマホなん?いえいえ、そもそもスケトウダラさん自体がファンタジーみたいなもんなんやから、オッケーなんです。
ベタベタでバタバタ?そこがいいんじゃないですか。
めんたいぴりりは、監督含め、時代背景も、人情味あふれるストーリーも、役者陣もそのままで、こうして新作に触れることができる、ただそれだけでいいんです。だって、今そんな物語がありますか?ないでしょう?こんなに始まる前から安心して涙を流す準備をする物語がありますか?ないでしょう?
大将が言うとりましたね。好きな人がおる、それだけで幸せたい、と。今まさにそんな気分。
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