「悲劇で終わらせてほしくない」The Son 息子 まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
悲劇で終わらせてほしくない
別れた元妻のもとにいた息子が思春期を迎え、精神的に不安定になったことから、父親として向き合う姿をヒュー・ジャックマンが熱演。
若い奥さん・可愛いベイビー・仕事もキャリアアップのチャンス到来と、絶好調の生活に突如訪れた息子という存在に、徐々にペースを乱され、なかなか上手くいかない苛立ちと葛藤が伝わり苦しかった。
「愛では治せない、これは病気であり治療は医者の仕事です」
そう精神科医が断言したシーンが印象的。親だからという愛情は勿論、責任感からも家族で解決しようとするケースも多いと思いますが、こういったお医者様と出会えたことは彼らにとって幸せだったはずなのに。
ラストは予想通りの展開になってしまったことが、物語としても作品としても残念。悲劇を回避できる道筋と希望をみせてほしかったなぁ…。
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