「人生に別れを告げる時」イニシェリン島の精霊 ezuさんの映画レビュー(感想・評価)
人生に別れを告げる時
ゴツゴツした岩と灌木の島に点々と立つ無機質な住まいに、家畜と生きる人々の息抜きは、粗末な酒屋の一杯の酒と歌。
長年の親友に無言の絶縁を突き付けた彼。寄る年波を自覚すればいずれは別れる時が来る、その時を待つよりも、ヴァイオリン仲間の長老である今しかないと、全てに別れをつげる一歩として、友情を断ち切る決断に至った彼は、禍々しい行動に出る。外部から閉ざされた孤島の因習や伝説が絡んだアイルランド版楢山節考 。
人生は死に行くまでのヒマつぶし・・・
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