「『バルタザールどこへ行く』を連想させた。」イニシェリン島の精霊 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『バルタザールどこへ行く』を連想させた。
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ロバの死が『ロベール・ブレッソン』の『バルタザールどこへ行く』を連想させた。民族、宗教、国の違いと争いをこの架空の島を舞台に描いた話だとは直ぐに理解出来る。しかし、この演出家の本当に言いたかった事はこのロバの死なのではないか?と感じた。『バルタザールどこへ行く』でも争いに巻き込まれる無垢なロバの死を描いている。ここでも同じだと思った。
何一つ予備知識無しで見たが、それが良かった。最初は眠かったが、この島の時間の流れが感じられ、それとは対象的に人々の時間が見事に止まっている。思考の流れとしては、実に矛盾があると思うが、デフォルメの範疇。傑作だと思った。
俗な言い方で締めくくれば、ウクライナとロシアの関係を言っているのかなぁ。
最後にもう一人死ぬんだと思いました。さて、殺したのでしょうか?やっぱり、自死したのでしょうか?
(最後の主人公の台詞から)
ライアンの娘だね。
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