劇場公開日 2023年1月27日

「マーティン・マクドナー監督の佳作!」イニシェリン島の精霊 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マーティン・マクドナー監督の佳作!

2023年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。

風光明媚な小さい島を舞台に、2人のおじさんが仲違いするが、この喧嘩に対比させるようにアイルランド内戦を描いているのが凄い!
マーティン・マクドナー監督、3枚の看板に続けて、おじさんの些細な喧嘩……意外な展開が見事。

物語は1923年のイニシェリン島という小さな島が舞台。
とっても綺麗な自然の風景が心地よい。しかし、美しい風景の向こう側=対岸ではアイルランド内戦の大砲の音などが聞こえて煙が見える。
しかし、のどかで平和に見えるこの島で、誰からも好かれる男パードリック(コリン・ファレル)が、親友コルム(ブレンダン・グリーソン)から突然「俺に話かけるな!」と告げられてパードリックは困惑して賢い妹シボーン(ケリー・コンドン)に相談する。そして関係修復を試みるのだが、コルムは「これ以上、俺に話しかけたら、俺の指を切り落とす」と驚きの発言。
そして、狭い島の人々を巻き込みながら物語が展開していく……と、このあたりまでは予告編でも見られたのだが、その後の展開が驚き!

ただ、観終わった時に、もう少しスッキリしたかった…(^^;

マーティン・マクドナー監督の前作『スリー・ビルボード』を観たのは、2018年1月の試写会だったので5年経っているので、久しぶりに観たくなった。

この映画、今年のアカデミー賞で9ノミネート、どのくらい獲れるかが気になる(笑)
2人のおじさんは勿論だが、妹を演じたケリー・コンドンは素晴らしい演技力でアカデミー助演女優賞は確実?

<映倫No.49362>

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たいちぃ