「歴史よりも優しさ。」イニシェリン島の精霊 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
歴史よりも優しさ。
手打ちはしない。
いくところまで、いけば、
引っ込みがつかない。
内戦、紛争、戦争。
闘う人は勇気がある人。
戦う事は勇気のいる事。
反対はしない。
違う考え方もある。
闘う事がデフォルトであった民族も、
刀狩り、疫病貧困、
たび重なる災害に遭い、
闘う事は、
言い争う議論すらも避けて、
根回し、専守防衛、
まあまあまあ、
事を荒立てるのはヤボですよ。
闘うor戦わないは、
国や民族の特性ではなく、
どこかの誰かが、
儲かるか、
損するか、
が、
唯一の判断基準?
どこかの誰かが勝手に決めてるから、
それに踊らされる事はないように、
気をつけていても、
巧妙に、
勇気、
愛国心、
といって、
煽ってくる、
21世紀、世界標準。
しかし、
本作は、
人も経済圏も狭い、
携帯もPCもない、
アイルランド近郊の架空の島の話し。
どこかの誰か、
ではなく、
俺の考え!
私のやり方!
仲が良かった、
たった2人の友達でさえ、
引っ込みがつかない、
血で血をあらう闘い。
が止まらない。
友人同士でも、
ボタンの掛け違いは、
とんでもない事になる。
共同体の事なら、
少なくとも、
誰かの利益で、
誰かの損得で、
指、
どころか、
命までさらされるのは、
避ける、
自分たちのルールで、
自分たちのモラルで、
精霊に問おう。
誰かのルールはいらない、
誰かのモラルはいらない、
必要なのは優しさ。
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