「普遍的な事柄を描いた傑作」イニシェリン島の精霊 ホリグチヒトシさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的な事柄を描いた傑作
話運びの巧みさ、撮影の美しさ、役者陣の演技、全てに唸らされました。鑑賞後にGQの監督インタビューを読むと、破局を描いた脚本とのこと、テーマが普遍的なだけに何通りも切り口があり私ごときの貧弱な文章力ではおいそれと感想を書くことも難しい(泣)。
前作のスリービルボードは世間の評価と自分の評価に乖離有りだったんですが、欧米のコメディとして分類される映画の楽しみ方がイマイチわかっていないのも原因なんだろうなと思っています。
本作もコメディに分類される様ですが、不見識を超えて刺さりました。生涯ベストとかフェイバリットを超えて、間違いなく素晴らしい一本。
パードリックとコルムの物語は、男女に置き換えても、肉親に置き換えても、例えばアイルランドとIRAの関係に置き換えられるものだと思います。
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