「コメディ…!?形容のし難いドラマ」イニシェリン島の精霊 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディ…!?形容のし難いドラマ
コリンファレル見るのは久しぶり。
日常の風景からほのぼのとユーモアを交えつつ、進んで行くが、だんだんと雲行きが怪しくなっていき…という作品。
途中、劇場ではクスクスと笑いが起きていた。
笑えるというまでではないが、ネイティブで聞くとそのユーモアさがわかるのかな?
グッズなどにはcomedyと書かれているが、皮肉というか、意味深である。
内戦、人々の争いというのはそういうものであると感じざるを得ない。
優しい人でも、信じるものによって暴力的にもなるし、後にも引けなくなる。直接的な戦闘描写がほとんどないので、それがますます刺さる。
島の雰囲気、音楽、そして、登場人物に降りかかる様々なイベントが何を意味しているのか、想像が掻き立てられる。
コリンファレル、状況に翻弄される、いい意味でどこにでもいそうな役をうまく演じている。
平和で”退屈”であることが必ずしも良いわけではない、日本にもリンクしてくる作品である。
2023年劇場鑑賞17本目
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