劇場公開日 2023年1月27日

「コメディ…!?形容のし難いドラマ」イニシェリン島の精霊 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0コメディ…!?形容のし難いドラマ

2023年1月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コリンファレル見るのは久しぶり。

日常の風景からほのぼのとユーモアを交えつつ、進んで行くが、だんだんと雲行きが怪しくなっていき…という作品。

途中、劇場ではクスクスと笑いが起きていた。
笑えるというまでではないが、ネイティブで聞くとそのユーモアさがわかるのかな?

グッズなどにはcomedyと書かれているが、皮肉というか、意味深である。
内戦、人々の争いというのはそういうものであると感じざるを得ない。
優しい人でも、信じるものによって暴力的にもなるし、後にも引けなくなる。直接的な戦闘描写がほとんどないので、それがますます刺さる。

島の雰囲気、音楽、そして、登場人物に降りかかる様々なイベントが何を意味しているのか、想像が掻き立てられる。

コリンファレル、状況に翻弄される、いい意味でどこにでもいそうな役をうまく演じている。

平和で”退屈”であることが必ずしも良いわけではない、日本にもリンクしてくる作品である。

2023年劇場鑑賞17本目

ひでぼー