「ある島の出来事から、世界の不条理を見つめる問題作」イニシェリン島の精霊 せんさんの映画レビュー(感想・評価)
ある島の出来事から、世界の不条理を見つめる問題作
二人の訣別は次第にエスカレートしていき、怒りや悲しみは暴力や炎となる。観ていて痛々しかったが、ある意味滑稽でもあった。凄まじく、なんだか茫然としたまま終わった気がしました。
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内戦と二人の訣別はリンクしているのだな、とは感じとれたが、面白さを理解するのには自分には難しいかったかも?と思う部分もあり。しかし、他の人の感想や解説を読んだり、考えれば考えるほど、あの人物や出来事はこういう比喩だったのかも?と気づく面白さがありました(もちろん推測ですが)。
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コルスは知的で他人から認められる世界を持ち、パードリックは優しいがつまらない人物です。私もパードリックのように相手から一方的に友情を終わらされた経験があります。初めは身の詰まる思いで見ていましたが、もしかしたらマーティン・マクドナー監督も過去に理不尽な体験をされたのかもしれませんね。
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