「忘れたいが、ずっと記憶に残る」イニシェリン島の精霊 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れたいが、ずっと記憶に残る
予想通り、気分が悪いままエンドロールを迎えた。主な登場人物のうち、行動が理解できるのは、パードリックの妹シボーンだけ。美しいアラン諸島の風景とは裏腹にずっと、胃がキリキリする人間関係を見せられる。
『イニシェリン島の精霊』をブラックコメディーとして消化できるほど、映画を愉しむ力がないと言えばそれまでだけど、映画をたまに見る人にはお勧めできない。
忘れたいが、ずっと記憶に残る。そんな作品でございます。
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talismanさんのコメント
2023年1月28日
bionさん、ごめんなさい。私もこの映画の人物が頭から離れなくなって夢にも出てきます、でも悪夢ではなくて自分が子どもの頃の変なおっちゃんがいっぱい出て来ました
NOBUさんのコメント
2023年1月28日
今晩は。
今作は、コリン・ファレルとバリー・コーガンが共演すると知った時点で、ヨルゴス・ランティモス監督作品の様な鑑賞後にスッキリとした気分になれないだろうな、監督・脚本がマーティン・マクドナーだしな、と思いながら劇場に行きました。
けれども、私は今作の様な観る側に解釈を委ねる映画が好きでして・・。
お客さんは少なかったですが、誰も客電が上がるまで席を立たなかったですね。
私の好きな、鑑賞後に何らかの余韻を与えてくれる映画でありました。
では。
talismanさんのコメント
2023年1月28日
昨日見たんですが、登場人物が頭の中から消えなくて、どこにでもいる人達だな、すごーく上だか遠くから見たら人間ってああ見えるかもと思ってきました。そうしたらみんな愛おしくなってきました。寒いからそう思うのかな?