劇場公開日 2022年11月18日

「イニャリトゥ監督作品にしてはこちら側とのシンクロ率が高い作品」バルド、偽りの記録と一握りの真実 BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0イニャリトゥ監督作品にしてはこちら側とのシンクロ率が高い作品

2022年11月20日
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鑑賞方法:映画館

イニャリトゥ監督作品の中では比較的わかりやすい方だと思います。相変わらず長いけど。
主人公はジャーナリスト兼ドキュメンタリー映像監督で、メキシコをルーツにしながらも生活の主体は北米にあるおっさん。
イニャリトゥ監督作品は多分全部観てるはずですが、この監督のこと自体はあんま知らんです。でも多分、結構自分自身のことを話してるのかなと。
北米を含む世界で成功し、生まれ故郷の誰もが絶賛すると思いきや、友人からはメキシコから逃げたお前なんてクソだみたいなことを言われたりする。
ついでに息子からもメヒカーノともアメリカンとも言えない身分をディスられる。
この息子の話は空港のとある場面に対する伏線にもなってますが、さすがはイニャリトゥ監督。速攻伏線回収しないところがニクいです。まあ単に全体的に長いだけなんすけど。
なお、今作は映像的にわりと笑える場面が多かったりします。
ただし、最近妻子にないがしろにされてない?俺、という人にとっては結構刺さります。なかなかに致命傷を負います。

そんなわけで、わりと難解な作品の多いイニャリトゥ監督作品にしては、結構シンクロ率が高かったです。
あと、これネトフリで公開されるようですが、結構映像もトリッキーで深かったりするので、ホームシアターの設備が無い人はなるべく映画館でご覧いただく方が良いかと。

BONNA
ゆたぼーさんのコメント
2022年11月23日

なぜR18なの?

ゆたぼー