「惜しい、惜し過ぎる!!」ボーンズ アンド オール 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい、惜し過ぎる!!
あとほんの少し【逆転反転2回転捻り】すれば切ないラブストーリーに、
なっただろうか?
惜しい、ティモシー・シャラメに《カンニバル》の冒険をさせながら、
この仕上がりでは残念だと思う。
それにしても「君の名前で僕を呼んで」の監督、ルカ・グァダニーノと
2度目のタッグを組んだ本作。
誰が観たい映画だろう?
「カンニバル」に生まれた宿命の男女。
悩む姿も愛し合う姿も、真に迫らない。
Heartが熱くならない・・・体温が低いままだ。
ちょっとした工夫、細部の描写によってカンニバルに生まれた男(女)の苦悩が、
浮き彫りになるシーンが欲しい。
マレン役のテイラー・ラッセル。
若く見えるので10代かと思ったら29歳。
リー役のティモシー・シャラメ(27歳)より年上とは!?
人肉喰い=カンニバルというタブーを演じさせるなら、監督も出演者も
覚悟を決めなくちゃ。
生半可な気持ちで取り組めるテーマではない。
【至高の愛】を描きそれを観るものに納得させる力技。
それが必要だ。
大体になぜ今頃シャラメにカンニバルを演じさせる必然があるのか?
人肉を食べたい、
人肉を食べずにはいられない、
そこにはロマンのカケラもない。
カンニバルのカップルのどこに切なさを見出せはいいのか?
【ロードムービー】のスタイルをとっている。
そこは効果を上げていた。
リーと恋人のマレンがいつも小綺麗な洋服に着替えていて、
お金やお風呂はどうしたの?
と疑問でもあった。
琥珀糖さん、コメントありがとうございます。映画を見て睡魔に襲われると、自分が悪い(体調管理とか)のか、映画に問題があるのか考えてしまいます。でも眠気仲間が一人でもいるほっとします!