「天才はマイノリティ」TAR ター セッターさんの映画レビュー(感想・評価)
天才はマイノリティ
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どのような手法で映画を制作するか。
主役の感情の流れ、ストーリーの順を追っていくような物語でなく
ドキュメンタリーのように、ありのままの事実を、順番はバラバラに
でも効果的に、構成するようなドラマが増えているなあと。
観る方も、予定調和でないがゆえに
次はどうなるのだろうか?と物語にひきこまれていく。
目の前で起きていく事象について
あらゆる角度から考えさせるような、そんな構成さに
まるで、権力から情報統制されているような、
末恐ろしさがある。
その事実自体が、物語自体のテーマとリンクすることで
今までになり、カタルシスが映画鑑賞にやってくる。
昨今の映画手法が、その手法をとり始め、
業界をより高度で、芸術の深淵さを孕んでいることが嬉しい。
日本映画だと最近だと、「ある男」がそんなロジックで制作されていた。
それにしても、観る人によって、深く突き刺さる部分は違えど、
天才はマイノリティで、弱者とは、どの領域の人に起こりうる。
本当の弱者は精神性なのだと、 実感しました。
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