「カリスマは、 主体者も客体も実体は脆弱な関係でしかない。」TAR ター カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
カリスマは、 主体者も客体も実体は脆弱な関係でしかない。
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ケイト・ブランシェットを主演に、
天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。
カリスマは、
主体者も客体も実体は脆弱な関係でしかない。
魔性を受容されている時はいいが、
オケの様な共存的となったコミュニティで、
一端でも傲慢と解されるとカリスマはオケ破壊者へと排他されて行く。
そんな世界を独創的なマエストロとして日常を維持していくことの凄まじさは当然のごとく凋落して行くしか見えて来ない。
華々しいマエストロの世界ではない日常の苦悩を描いているのだろうが、
カリスマゆえ、若手であり、女性であり、外様であるが故の本当の困難はこんなものであろうかと思えた。
そんな隙を突かれて、
指揮台を乗っ取られて、
その場で、
首席指揮者が、女性が、若い故に、蹴り上げるとは、
いやいや意外な唐突な展開に度肝を抜かれました。
ター
更には、メコンに入り込んで、
地獄の黙示録よろしくドブからの再起を始める?
この気合いがこそが本当のカリスマに見える。
ター
少し小さな神経質な演技だったが、
蹴りは見事でしター
^^
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。
天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、
いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。
そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。
^_^
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