「人を安易に傷つける人ほど脆い」TAR ター BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)
人を安易に傷つける人ほど脆い
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ケイトの演技は素晴らしかったですが、リディア・ターという人物については全く共感することなく終わってしまいました。
正直、自業自得と言いますか。そりゃ近場の人と寝まくってたらそうなるだろうって感じですが、のし上がるために同性愛者を装って枕をやるしかなかったのか、単純に惚れやすい人間だったのかどっちだったのかは最後までわかりませんでした。
唯一言えることがあるとすれば…コンマス怖え。
自分が相手を切る立場の時は、相手の痛みなんてわからない。
自分が切られる立場になって、初めて痛みがわかるようになる。
それをわかりやすく描写した作品ではありましたが、なんにせよ、ちょっと脆すぎじゃないか主人公とは思ってしまった。
仕事人間としての自分とプライベートの自分に挟まれて我を忘れたとしても、さすがにどっちかの自分に対してはプライドを持ってるだろうとは思っていたので、転換期となったあの一件はさすがに落ちすぎだろと。
お前も終止線入れんなやとツッコミ入れてしまいましたが。
個人的に転換期のあの一件の強引さと、ラストのアレでなんだこりゃ?と思ったので3.5点と辛めにしました。
別の国の話なのに大阪人の指揮者という時点で変な悪寒がしましたが、やっぱり日本はアニメとゲームとコスプレの国だと思われてんだな全世界で…とエンドロールで思わず遠い目になってしまいました。
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