劇場公開日 2023年7月14日

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サントメール ある被告のレビュー・感想・評価

全29件中、21~29件目を表示

2.5ブルー

2023年7月16日
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単純

難しい

生後15ヵ月の娘を殺した女性の裁判の様子をみせる法廷劇…かと思ったら浮かない顔をした傍聴人の女性作家ラマの話?

確かに法廷での供述の様子が8割ぐらいを占めているけれど、コリーを見せたいのならラマは余計だし判決やその後の字幕すらないのは訳わからんし、ラマを見せたいのなら回りくどいし結局はっきりしないし、まあ両方見せたかったんだろうけれど中途半端でボケ捲り。

都合の悪いことは語らなかったり平気で嘘をついたり翻したり、後悔も反省もなく胸クソ悪い感じは良かったけれど。

科学じゃなく詩に感じる自分にはその演説も響かず、淡々としたコリー1本に絞ったら良かったのにという印象で、いずれにしても参審員の抽選や紹介はいらんかったなと。

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Bacchus

4.0呪われた血?負の連鎖?

2023年7月16日
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彼女はなぜ我が子に手をかけてしまったのか
傍聴席に座る、やはり毒親に育てられたラマは自分も母親のようになってしまうのではないかと不安に苛まれる
パゾリーニの王女メディアの息子殺害場面を見つめるラマ
最後の弁護士のマイクロキメリズム(知らない人はググって)の話が監督が端的に母子関係を表してると感じたので入れたそうです

余談だが、望まない妊娠による子殺しのニュースが報道されるたびに、なぜ子作り行為だと分かっていながら共に子育てしたい訳でもない女に精子を放って逃げた男は何の罪にも問われないんだろうと常日頃から思っている

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m m

4.5一定の法律の知識は要求されるので注意(映画内で触れられていない結末等、補足入れています、ネタバレあり扱い)

2023年7月15日
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yukispica

3.5【”仏蘭西の中に厳然として有る意図せぬ黒人差別を描いた作品。そして、母と娘の本質的な関係性を描いた静的な法廷劇をメインにした作品でもある。そして、そこから見えてくる現実を考えさせられる。”】

2023年7月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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NOBU

2.0分かりにくに上に理屈っぽい

2023年7月15日
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わざと難解にしているのか?そして理屈っぽい。感情移入できるまでには背景などを勉強してから出ないと駄目なような気がする。
カット割りはかなり斬新で面白く長回しも効果的だった。

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るい

0.5苦手

2023年7月15日
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鑑賞方法:映画館

92本目。
3連休、観たい作品よりも、観られる作品をと選択。
でも、観る前から睡魔との戦い、ヤバい。
法廷ものだから面白そうと思ってたけど、始まった時に感じてしまった、これ苦手。
とにかく、テンポと台詞のなさがキツイ。
そりゃお前眠いからだろと、言われれば、そう何だけど、それを差し引いても、ちょっとなと。
なので、参考にはなりません。

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ひで

3.0繊細なテーマを力技で繋げた一作

2023年7月14日
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終わりで全てを説明するような映画で、
法廷劇ってこうなってしまうもんだっけな?
とやや疑問だった

ただ、ラマとロランスの些細な接点が
良かった。あの距離感。

ラマの回想にもこれといって強いシーンがなく
もちろん残っているシーンはあるのだが、
小さなエピソード的なものを置いて欲しかったな……

物語を通して、
ロランスの話かと思いきやラマの話だった
ロランスに惹かれるラマの心情がどう解決されるのか
私も興味を抱いた一人として気になったのだが、
思わぬ力技で締められ、それは勿論論理的ではあるのだが
もう少し違う何かが待っている気がしてしまった

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JYARI

4.5すべての娘と母親へ

2023年7月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

母親が重たい。娘に向けられる期待、抑圧、敵意、嫉妬、疲労感、鬱。そんな重圧に苦しんだ娘たちはそういう母親にだけはなりたくないと思う。にもかかわらず自分の中に大嫌いな母親のひと切れを感じて娘は絶望する。もし母親からの重圧を一切感じなかった娘がいたらその人は幸せだ。

マルグリット・デュラスの「ヒロシマ・モナムール」は知らなかったからデュラスの「ラ・マン」を思い出した。フランス領だった頃のベトナムで白人フランス人の少女と中国人男性との愛人関係を描いた小説。

ラマが素っ気ないホテルの部屋で自分のノートブックで見るのはパゾリーニの「王女メディア」の一部。王女メディアは自分が生まれ育った土地の宝である金羊皮を愛する男に渡す。でもその宝を男はないがしろにする。メディアは全てを失う。自分の王女としてのアイデンティティも男からの愛も失いよその土地で孤立し悲しむ。孤独に陥ったメディアは、その夫との繋がりを全部捨てることにした。だから愛する子も殺す。その子ども二人とも息子だったからと私は思った。娘だったらどうだったろう。

インテリのロレンス被告。母親も父親も叔母も母国セネガルもロレンスをもはや受け入れない。希望に胸をふくらませて向かった留学地フランスで自分が見えない存在にされていることにある時気がつく。同棲相手のフランス人白人男性からも大学からも。大学教授の法廷でのことばに私は怒りを覚えた。アフリカ人だから、肌が黒いから、女性だから?なぜウィトゲンシュタインの研究をしてはいけないのか!親たちからは法律を学べと言われていた、なぜ哲学を専攻してはいけないのか!

法廷の中の裁判官や弁護士の大半が女性であることに驚いた。医師も教師もヨーロッパでは女性の職業だ。いつになったら日本もそうなるのか。

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talisman

3.5疲れた・・・

2023年7月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

寝られる

リアルながら法廷を再現しようという意図・演出で、被告、弁護側・弁護側、裁判官、それぞれの主張や語りが長回しでつながれいるため、かなり根気が要りました。参審員の選出などもあるので・・・でもそこの部分はかなり根気興味深く見入りました。
内容も非常につらくどんよりとしているので、正直集中力が続きません。
終わり頃には意識を失いかけていたのですが、ニーナ・シモンの歌声に救われました。その部分だけ、なんか異様に演出が違っていて、ものすごく吸引力があって・・・もっとこういった演出があっても良かったのになぁなんて思ったり・・・
ちょっと話はずれるけど、ニーナ・シモンのドキュメンタリーとかを見ていたせいで不思議と彼女の過酷なる人生と重なるところを垣間見て、勝手にぐっときていましたが、それも意図があっての演出なのかどうかは分かりません。
非常に真摯で誠実な作品で、敢えて堅く・難しく作られている印象でした。後半のようなソフトに感覚的に響いてくる演出がもっとあったら、見やすかったような気がするのですけど、それでは作家魂が許さないといったところでしょうか─あくまで夢想です。

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SH