「「どこまで伸びるかな〜」じゃないのよ」ファンタスティック4 ファースト・ステップ 弁明発射記録さんの映画レビュー(感想・評価)
「どこまで伸びるかな〜」じゃないのよ
これもっと面白くできただろ。
はからずも。なぜ過去のアニメ版の日本語吹替があれほど面白要素あふれるものになったか分かった気がする。『宇宙忍者ゴームズ』って日本語タイトルなんだよと思ったが本来それぐらいのノリだよな。
これ、やっぱりこのファンタスティック・フォーというコンテンツはおそらく基本ツッコミどころがありコミカルなんだよ。
だからまず全体的なノリはコメディで良かったと思う。妙にシリアスだからかえっておかしくてかつ地味になった気がする。
2005年の実写映画はもっと軽い雰囲気でもっと面白かった印象あるから。
宇宙での出産シーンをあんな風にやるなら全体的にコミカルにした方が良かったろ。あんな状況で産むのは辛すぎだしせめてお産婆スタッフみたいのいないのかよ、みたいな。出血は超能力でおさえられるとかあるかもだけど、なんかせめて「もし宇宙空間で産気づいた場合の準備」的なのはあっても良かったと思う。
あらら産まれちまった!みたいなノリで進むから俺の心の中のゴームズ達がツッコミまくっていた。
シルバーサーファーをなんで女に変えたのかと思ったらスーとの対比をさせる為なのね。このシルバーネキも自分の子供を助けたかったと。
それでもいいけどそれはそれでもっとうまく対比できた気もする。
で、それよりもっと重要なのは!メンバーの特殊能力で戦う場面が明らかに少ないところ!これは本当に本当にもったいない。
暴徒と化した人間を止めるでもいいから、もっと伸びる体、念力、炎飛行、破壊パワーで敵を圧倒する場面は必要だっただろ。
ゴムのリーダーが頭を使って作戦立てる担当なのは分かる。
でも!
奴の面白いところは体がめっちゃ伸びて敵に巻きついたりできるところだろ!
一番印象に残ってるのギャラクタスに手足つかまれて「どこまで伸びるかな〜」の場面じゃねえか!
その後に伸びる体でジャンプして行って息子を助け出す見せ場はあったけれども!
最大限まで腕を伸ばして誰かを助ける!とか物理攻撃を受けてもゴムの体で弾き返せる!とかゴム人間の能力の見せ場をもっと作れただろ!ルフィよりはるか前から存在するゴム人間ヒーローなのに!
燃えるニキも!雑魚を燃やして倒したり空からの攻撃で蹴散らしたり炎で突っ切って何かを破壊したりできただろ!燃えながら飛ぶキャラの大先輩なのによ!
岩男がもっと色々破壊しまくって雑魚をぶっ飛ばす場面も作れたろ!
唯一、母になった姉さんはギャラクタスを念力で後ずさりさせる最大の見せ場があったけど、あの能力や透明化で雑魚敵を倒す場面はもっと欲しかった。
たぶん人間ドラマをちゃんとやろうとし過ぎたのではないかと思う。
宇宙への説得旅、地球に戻ってからの息子を差し出すか、いややらぬ!からの民衆への演説!の展開あたりをもっと短くしてキャラの能力アクションを増やした方が面白かったと思う。
なんなら暴れる地底人どもを4人の能力で制圧するような場面が前半であれば、後半で地下世界に地上の人間をかくまう流れももっと印象的なものにできたと思う。たぶん、そういうVS地底人場面を入れる案もあったんじゃないか。
レトロSFの美術とか相当頑張ってたから余計にもったいない。
ラストで空飛ぶ車にチャイルドシートがハマらなくてピー音が鳴るギャグを入れるくらいならあの車自体のアクションの見せ場をもっと作れただろうと。
鬼滅の刃最新作と同じタイミングの公開時期で興収が「どこまで伸びるかな〜」の話題も完全に猗窩座に持っていかれている状況も含めて「どこまで伸びるかな〜」人形にされたファンタスティック兄さんの哀愁漂う姿が忘れらんねえ映画になっちまった。
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