「低迷が続くMCU。次のアベンジャーズには不安大!」ファンタスティック4 ファースト・ステップ snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
低迷が続くMCU。次のアベンジャーズには不安大!
本作は次のアベンジャーズに繋がる重要な作品であるとの前フリがあったはずだが、観た限りそうしたワクワク感は一切無く、地味な単体作品という印象だった。(予習一切不要)
本編がイマイチでもお馴染みエンドクレジットで仕込んでくるかと思いきやそこも無し!
一体何の為に作られたのか。
次のアベンジャーズに繋がると思わせる伏線的な物も特に無かったと思われた。(実はあるのかもだが…)
噂によると次のアベンジャーズは製作中であるにもかかわらず、エンディングが定まっていないとか。これが事実ならば前フリである本作も方向性は定まらないよなと。ゆえにこうした出来になってしまったのではと推測する。
ジョンマルコビッチ演じるキャラクターの登場シーンの全カットの情報にしても、本作をもしっかりと準備された状態で作られていなかった事が明白である。
本当に今のMCUはスケジュール優先で雑に作品を乱発する傾向にあり、かつてのクオリティを求めるのは困難になっている。
本作もせめて、実際に地球転送をやっちゃうとか、地球の危機にマルチバースで他のヒーローを出すとか、せっかくMCUにファンタスティック4が来たのだからコミック映画らしく夢の共演的なものがあってもいいはず。
何と言っても今年公開された「サンダーボルツ*」では本作と繋がると思わせる映像があったはずだがその伏線も回収されずじまい。
新しいキャスティングによるファンタスティック4もチームプレイのワクワク感が皆無。それぞれの特殊能力もあまり魅力的に描かれていないのも残念。ゆえにクライマックスでのギャラクタスとの闘いもそこまで盛り上がらなかったように感じた。ギャラクタスももっとデカいサイズを期待していたが、そうしたあたりも物足りなさを感じた要因かもしれない。
ただよかったのは、60年代風なクラシカルな街並みと近未来な要素が融合したような世界観は見ていて楽しめたと思う。
2015年版よりは楽しめたが、個人的にはファンタスティック4の映画と言えばやはり2005年、2007年版のコンパクトで良くまとまったこちらの2本の方が良かったなぁと改めて感じさせられた。