「レトロフューチャー最高の良くも悪くもファミリー映画」ファンタスティック4 ファースト・ステップ kou-sukeさんの映画レビュー(感想・評価)
レトロフューチャー最高の良くも悪くもファミリー映画
吹替版で視聴
色々あったファンタスティック•フォーが、また映画館に戻ってくれるとは‥‥。
本作は、
めちゃくちゃ盛り上がるような作品ではないが、作品としての質は高い良作だったと思う。
まず、
世界観やビジュアルが素晴らしい。
各所のメカディティールが、なんとなく鉄腕アトムやメトロポリスにも通じるレトロフューチャーデザインが面白かった。
また本作の敵役であるギャラクタスのデザインもスチームパンク味のあるメカニック感があり格好良かった。
オープニングの紹介番組を通してのキャラクターの説明とタイトルの差し込み方は、近年でもかなり綺麗な入れ方だったと思う。
各キャラクターのヒーロー活動を数年通しているからこその関係性や行動理念も一貫しているので、見ていてモヤモヤしないのも心地良かった。何より本作のテーマとも言える「家族」としての関係性が見えるシーンは見ていて楽しい。
ただ、細かい残念なところもある。
•ジョニーもっと軽薄なシーンが多くても‥‥って4年経ってるからそこは割愛かぁ。
•リードの能力、相手に引っ張られるのが見せ場なの!? もっと戦い方の幅がみたいのに‥‥。
•住民の避難は、地下じゃなくて州から逃げろ! 何故戦場の下で怯えてるんや!?
•スイングバイって基礎教養なのかな? インターステラーとかオデッセイ通ってないと何してるんってなりそう。
•ギャラクタスが天災みたいなものなので、いまいち敵感が薄いなぁ。もう少し憎ませてくれても良いなぁ。
とまぁ、軽く思い出しただけでも、そこそこ出てくる。
あとは、ジョニーのラストの捨て身の特攻は、途中でシルバーサーファーに奪われるのではなく、ジョニーと一緒に突っ込んで、最後シルバーサーファーに押し出されるような流れの方が、より熱かったような気もする。
そんなこんなで、見せ場の熱が適温程度で終わる所も、良くも悪くもファミリー映画だったのかなぁと。
リードとスーの息子であるフランクリンが、悪魔博士に見つかる事で今後のMCUにどう影響するのか‥‥。ドゥームズデイが俄然楽しみになってきた。
最後に、
吹替版視聴でしたが大御所やベテラン実力派声優で固めている為、ノンストレスで楽しめました。
むしろ予告のジュラシックワールドが心配でした。
ゲスト声優も違和感なく溶け込んでいて安心です。
あと、本編とは関係ないのだけれど、映画泥棒の後にアバターの予告が流れたのは少し蛇足感があったのだが、各所でも同様なのでしょうか?