「バトルシーンの少ないヒーロー映画」ファンタスティック4 ファースト・ステップ ゴウさんの映画レビュー(感想・評価)
バトルシーンの少ないヒーロー映画
20世紀フォックス作品では実現できなかったMCUでの単独作品が遂に公開。かなり楽しみにしていました。
しかも、今回のヴィランはギャラクタス。
こちらも事ある毎に登場予測をしていたキャラクター。
しかも、過去作ではブラックホールのような描写でしか登場していませんでしたが、今作は原作デザインに近い人型での登場!これは嬉しすぎる!!
否が応でも期待が膨らみます。
時代背景は1965年とされるレトロフューチャーな世界。決してカッコいいとは言えないファンタスティック4のコスチュームではあるが、レトロな世界観に妙にマッチしてます。
ちなみにアース828とされていたので、MCUの基本軸とは違う世界軸となります。
ストーリーのベースとしては、2作目の「銀河の危機」に近いです。ただ、今作ではリチャードとスーザンの息子フランクリンも登場する為、過去作以上に家族愛が描かれています。
この家族と世界観に何となく没入してしまいましたが、気付くとバトルシーンがほぼ無い事に気付きます。
原作に登場するヴィランがダイジェスト的にちょこっと登場するものの、アメコミヒーロー作品としてはかなり異例な作り。
しかし、メインヴィランはコズミック・ビーイングに属するサノスよりよっぽどヤバい相手である。
現実的に考えると当たり前かもしれないが、やっとバトルが始まったかと思いきや、メンバー達の能力がほぼ役に立っていないのである。
久々の単独作品。いきなりギャラクタスではなく少し格下のヴィランから始めてあげて、本当はみんな強いんだぞというところを見せてあげたほうが良かったのでは?・・・とか思っちゃいましたw
ヤバい相手に不安そうになっているメンバーの様子に、観ているこっちまで不安になってくる😅
数あるマーベル作品の中でも、このパターンは逆に新鮮ですらありました。
結局、能力というより知恵と技術で何とかした感じですね。
個人的には、もっとギャラクタスには暴れて欲しかったですが・・・。
そんな訳で、迫力あるバトルシーンを期待して観ると肩透かしを食らうかもしれない本作ですが、映画としては嫌いじゃないです。
本作を一言で言うと「母は強し!」って感じですかね。
今後、MCUのアース616の世界軸とリンクしてくんでしょうけど、どうやってマルチバースを移動するのか?
そして、次回作はいよいよロバート・ダウニーJrのDr.ドゥームとの対決か?
まだまだ全盛期の頃に比べて、盛り上がりがイマイチではありますが、今後の展開に期待です!!
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