「いつものマーベルシリーズ。予習必須か。」ファンタスティック4 ファースト・ステップ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
いつものマーベルシリーズ。予習必須か。
今年169本目(合計1,710本目/今月(2025年7月度)18本目)。
今週も本数は減ってはきていますが、まだまだ鬼滅の刃祭りなので(1日18上映っていったい…)、新作でも注目度が低い映画は1日2上映とか普通にありますね。
こちらの作品です。
マーベルシリーズなので、その知識があることが前提というようになっています。このシリーズはシリーズものであることは前提の上で、自己紹介パートがある作品とない作品にわかれますが、後者になります。ただ、登場人物は少ないし、そこを何とか乗り越えれば、ストーリーは理解しやすいために理解はまぁまぁ7割くらいはいけるかな、といったところです(本来的にはマーベルシリーズのファンになるか、VODで予習するかしないと難しいか)。
ストーリーがわかりやすいというのは良いところで、ある程度点滅シーンが続くところはありますし最低限ですし、思い切ったどんでん返しも(まったくないわけではないですが)ないので、マーベルシリーズが初めてという方もまぁ推せるかなといったところです(実際には、何の作品でもよいので、VODで予習したほうがよさそう)。
作品として、突然物理や数学の話をするとこがあり、そこがちょっと気になったところです。採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/地球を別の場所に移動させて組み替えることはできるか)
・ これは「バナッハ・タルスキの定理」として知られており、選択公理を前提とする限りは可能です(分割の時に、「体積が定義されない分割」(←数学的に存在します)を行い再構成をするときに必要)。ただ、このことは完全に飛ばされています(位相空間論的な話だし、学部3年程度の知識がないと分からないため)。
(減点0.2/物理パートの説明が雑)
物理でも化学でもよいですが、等号で何かを結ぶときには、「単位がそろっていること」が必要になります。 1m = 100cm というものは、両辺が「メートル」単位であるので成立しますが、 1m = 1kg というのは成立しません(単位違い)。架空の公式を持ち出してくるところがありますが、明らかに(SI)単位の一致がおかしく、まぁ架空の公式なんだろうな(そこまで突っ込むのも学部で物理学を専攻したとか、数学科で物理をサブで取ったとかという人しか突っ込まないか)というのはわかりますが、ある程度配慮は欲しかったです。
※ この「両辺で単位がそろっていないといけない」という性質から、未知の公式に対しても「両辺で単位がそろうことの必要性」から、逆に「未知の公式」を推測することができる場合があります(これを「次元解析」といったりします。実際に広く行われていることなので、実は結構重要だったりします)。
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