サンダーボルツ*のレビュー・感想・評価
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ドゥームズデイへ繋がる新たなMCU新フェーズの狼煙
思ってたよりずっと重厚で、いい意味で裏切られた。これまでのMCU作品とは少し違ったトーンで、ダークだけど熱い展開が続いて、まさに「これから何かが始まる」っていう空気がずっと漂ってた。
チームとしてのまとまりのなさや、それぞれが抱える過去とか葛藤が丁寧に描かれてて、単なるアクション映画ではない深みがあった。中でも、バッキーが本当にかっこよすぎた。静かにチームを引っ張る姿も、戦闘シーンでの迫力も、全部が渋くて惚れ直した。彼がいるだけで画面が締まる。
今後のMCUにどう繋がっていくのか、まだ全貌は見えないけど、この映画が新たなフェーズの導火線になってるのは間違いない。次回作であるファンタスティック4が待ち遠しい。
悪役からヒーローへ
Avenger”z”
次のアベンジャーズ布石となりそうだし、ケビン・ファイギも製作関わってるのでもう見ないっていう選択肢は無いでしょう
GW前で劇場すごく賑わっていた
草薙素子なびっくりオープニング、フローレンス・ピューとセバスチャン・スタンアクションキレキレで格好良かった でも前回のキャプテン・アメリカといい不完全な人間味あるヒーロー(?)像でした 今回は孤独がテーマかなぁ ボブ役の人はマーヴェリックにもボブ役で出演してたのですね こっちは領域展開みたいな能力 ダークヒーローか?それともヴィラン?まだまだ未知のポテンシャル
相変わらず次の作品PRに余念がないなぁと思いつつ、結局次も見る羽目になるのだろうな
期待し過ぎた
予告編のテンポいい感じを期待していたんだけど、実際はそうでもなかったなぁと。
ヴィランの能力が能力なんで、各ヒーロー達の能力というか特性が発揮されがたい(そもそも、元からあまり個性的でもないか…)。
セントリーもまあメンタルに問題のあるキャラの行動に何か求めてもという気もするけど、何をしたいのかも分からんし、あの能力の意味もなぁ。各キャラのトラウマもイマイチ掘り下げが。ヴァルの今までの謎っぽい感じも瓦解したよね。
何よりタスクマスターの扱い…。なんか当初予定から出番削られるという噂聞いていたけどあんな扱いなら出さないで欲しい。能力的には一番面白いくらいなのに。エンディング後のオマケで生存確認できるんじゃ、とか期待しちゃったよ…
ヒーローでない、だがヒーロー。
エンドゲーム後から再構築の時期に入り、初の大人数のアッセンブル映画といってもよい本作。
善人ではないからこその葛藤や理解をもった5人のはぐれ者たちが協力し合いアベンジャーズ全員より強いヴォイド(セントリー)を精神的に止めるというのはとてもよかった。
エレーナはブラック・ウィドウの映画やホークアイのドラマでかなり掘り下げられているがさらに掘り下げられていて、とても愛着がわくキャラとなっている。
その他のキャラもスーパーソルジャー過多ではあるがそれぞれ個性があり全員が活躍していた。
個人的にとてもよかった本作だが1つ不満をあげるとすればタスクマスターの扱いである。ブラックウィドウで生かされたもののものの数分で殺されてしまうのはもう少し何かできたのではないかと思う。予告編で影がうすかったため、予測はできていたがもっと活躍してほしかった。せめてヴォイドに殺されてほしかったと思うところである。
楽しかったぞ!!
かつてのヴィラン達がチームアップしたサンダーボルツ。負け犬だからこそ、後悔をたくさん抱えているからこそ、清廉潔白な正義のヒーローじゃないからこそ、今やるべきことがあるんだ。
これまでとはちょっと違う“ヒーローチーム”良かった!!
アクションがどれもこれもカッコ良い!それぞれの個性や闘い方がありつつも、基本的には体術勝負なので見応えがあって楽しかったです。
コメディリリーフ担当のアレクセイには笑って泣かされたし、バッキーはやっぱりアクションカッコ良くて痺れました。
バッキー以外はこれまでのドラマや映画で見えてこなかったバックボーンや心情の深掘りがされることで、グッと人間味が増し愛すべきキャラクターに。これからの他キャラとの絡みが楽しみ!(ところでタスクマスターはあれで終わりなのか…?)
覚醒ボブは無敵過ぎるのでちょっと今後が心配ですが、ちょっと停滞気味だったMCUがまた勢い出てきた感じで嬉しいです!夏が楽しみだー!
精神性の高さが‼️❓この作品の価値を高めるのだ‼️❓
前半、おちゃらけたアメコミモード全開だけど、アクションと展開はマーベルにしてはセンス良いじゃないかくらいに観ていたところ、後半、主要人物の深層心理に切り込む工夫が自然に織り込まれ、これは凄いと感じだした。不幸な生い立ちでも、恥じる事はない、悲観する事はない、未来は信じる道を生き、生き生きと死ぬまで生きるのだ、それはヒーローでなくても、万人の指針、それを教えられた気がした。最後は永遠にこれが続く様なエンドロール、いつもなら、なんだ、途中かよと不貞腐れるところだが、今回は違う、この続きが観れるなら、それまで何としても生きようか、と思う。なんだか初期のスパイダーマン、関係無いけど初期のガンダム、を観ている様な感動を与えれた様な気がして嬉しいのだ。マーベルファンだけでなく、全ての映画ファンに🎞️是非
featuring.エレーナ・ベロア
マーベルマニアではありませんが、2018年以降、映画ファンになってからは
可能な限りマーベル作品を観るようにしている。
シンプルにヒーローものが好きだから。
というわけで本作。
エレーナ(フローレンス・ピュー)の虚ろげな表情からのビルからダイブ!で
冒頭から魅せるショットに釘づけに。
そこからエレーナのアクションに入る展開にはワクワクした。
エレベーターシャフトでのアクション&サンダーボルツ*の出会いも良かったし、
何より謎のボブとの邂逅がキモになっていて、その後の展開への期待ににもつながる
重要な場面だった。
サンダーボルツ*メンバー&ボブが協力して
エレベーターシャフトを登っていくシーンは笑えた。
その後もリムジンでの闘争シーンやラストバトルなど、魅せ場が多々あり飽きないつくりに感心。
軽妙なやりとりで笑いを誘う一方で、
ボブの能力を通して、エレーナ、ジョン・ウォーカー、ヴァレンティーナのトラウマを見せたり、
特にエレーナは様々な記憶や思いから、父親アレクセイに本心で語るシーン等、
実にヘビーで暗い雰囲気を作品を覆っていたりもする。
この独特の暗さが私は好きだが、観る人の期待によって、受け取り方は人それぞれな気がする。
それにしてもバッキー・バーンズは最近のマーベル作品でよく見かける。
今後のアベンジャーズにおける中心人物なのだろう。
ディズニー+でマーベルのドラマ作品をそこそこ観ていたおかげで、話にはそこそこついていけた。
※情報を得ていなかったら、ジョン・ウォーカーが偽者のキャプテンアメリカにしか見えなかったと思う(笑)
フローレンス・ピュー推しの私としては、エレーナが中心に描かれていて大満足。
悲しげな表情が印象に残る秀逸な演技だったと思う。
次回のマーベル作品も楽しみに待ちたい。
B級アッセンブル
新生キャップ以来のディズニーマーベル
映画やドラマで登場したB級の面々が集まる
タスクマスターが即退場
背景を考えると止むなし
思ったよりサクサク観れる
時間はあっという間
トラウマというか闇の表現は斬新で好き
ボブが再度覚醒するか
エンクレはファンタスティックフォー
楽しみ
脅威。闇『新・スーパーマン?』誕生。
I'MAXで 鑑賞してきました。色々な物が 破壊、爆破、落下。。その映像は ど迫力で 爆音。リアリティ感あって さすがに スゴかったです。マーベル作品 よく知らないですけど スゴく楽しめました。アベンジャーズではなく 過去に アベンジャーズと 闘った人や 超悪人達が CIA長官してる ヴァルに 次々と 施設に 呼び集められて。 0XEって会社も 経営してるけど 実は その施設で 人体実験していて 新たな スーパーヒーローを 作り出そうと。その計画が とんでもない事態に 発展していく話ですね。。実は ヴァルが エレーナ達を 騙し その施設で 抹消する 計画してた事に みんな やっと気づいて。。殺し合ってた者同士が 手を取り合って 『サンダーボルツ』を結成して ヴァルに 復讐してやろうと。。その施設で 謎の青年 ボブに出会っていたけど。ボブの記憶は 曖昧で。その施設を みんなで なんとか脱出。この脱出シーンは 意外すぎて 結局 何時間かかったんだろう。って 気が遠くなるようなものでした。でも ボブは 捕まってしまうけど 実は 人体実験の被験者で。唯一 実験成功していて。本人も 初めて知る事に。。そして 脅威の 『新・スーパーマン?』みたいな 怪力や ハイスピード 宙に浮くとか。。負けない 敵なし 無双状態。強すぎる。ヤバいのが 誕生しました。。 ヴァルの 手下になってしまうけど。まぁ そこから スゴい展開に。ニューヨーク市街地の 建物や 市民までが 巻き添えに なってしまい 大惨事に 。無双状態の 敵を倒す為に 意外な 心理作戦の 駆け引きで なんとか どん底の 危機から 脱出。とても キレイな解決策で 奇跡的に ニューヨークが 平和を 取り戻しました。しかし ヴァルって 女性って ホント大物ですね。。運も 何もかも 備えつけている。彼女の 思いのままの 終わり方でした。「サンダー ボルツ」⇒『新 アベンジャーズ』に。(笑)
【”独りじゃない。”スーパーヒーローに成れない心に傷や後悔を抱えたヒーロー達が団結する作品。不機嫌顔で低音ヴォイスのフローレンス・ピューはヤッパリ良いね!マーベル、マダマダやる気です。】
■粗筋(因みに、フライヤーに記載してあるSTORYは、ちょっと違うよ。)
エレーナ(フローレンス・ピュー)は、姉ブラックウィドウ(登場しなけど、スカーレット・ヨハンソン:関係性を知りたい人は「ブラックウィドウ」を観ると、二人のお父さん、アレクセイ/レッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)との関係が良く分かるよ。)を亡くした喪失感で、”枯れた葉の様”に女性CIA長官で且つ陰の悪者ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)の指示で、破壊行為を行っている。
そんな時に、ヴァレンティーナの悪事を暴くために弾劾裁判が行われることになる。
ヴァレンティーナは、彼女の悪事の片棒を担いでいたエレーナ、エイヴァ・スター / ゴースト( ハナ・ジョン=カーメン)、ジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)、アレクセイ、タスクマスター(オルガ・キュリレンコ:一瞬で殺されたので、彼女が演じていたのかは不明である・・。)を機密書類があるタワーに集め、殺し合いをさせるが、そこには謎のパジャヤマ男、ボブ(ルイス・プルマン)が居た・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭、エレーナがミッション遂行のために高層ビルからフラリと飛び降り自殺の様に飛ぶシーンから始まるのだが、彼女の虚無感が漂っている。フローレンス・ピューが、スタントなしに飛んだらしいけれど、根性あるなあ。
・で、タワーの中で会った心に傷や後悔を抱えたヒーローたちは、最初殺し合うのだが、ヴァレンティーナの企みに気付き、曰く有り気なボブを連れて、タワーの中を地味な方法で降りるのである。この遠心力でお互いの身体を使ってタワーを降りるシーン、面白かったな。
・そしたら、ボブが生体実験で唯一生き残った人物という事が徐々に分かるのだが、ボブが発揮するパワーが、マア凄いのである。
けれども、ボブは若干心を病んでいて、陽と陰のボブが居るんだよね。
・で、ボブの素性を知ったヴァレンティーナは、彼の身を助けて自分の配下にしようとするのである。で、じゃじゃーんと金髪マントのセントリーが、登場するのである。
オ、新たなるスーパーヒーローか!と思うのだが、ボブの”陰”を反映したブラックセントリーになってしまい、ブラックセントリーはエレーナ達の昔の心の傷や後悔を何度も見せたり、逃げ惑うNYの人々を闇にして行ってしまうのである。
・そして、ブラックセントリーによりヘリは墜落し、ビルは崩れNYの人達は逃げ惑うのだが、心に傷や後悔を抱えたヒーローたちが一致団結して彼らを助けりシーンは、ナカナカでありました。
で、エレーナはボブの内面世界に入り、彼を助けて人々を闇から救い出すのである。良かった、良かったと思っていたら、ナント、ヴァレンティーナにより、彼らはアベンジャー”Z"としてマスコミに紹介されるのである。
で、いつものようにエンドロールの後に、マーベルの”アベンジャーズシリーズはドル箱だから、絶対に止めないからね!”というメッセージを示唆したシーンが流れるのである。
<今作は、不機嫌顔で低音ヴォイスのフローレンス・ピューの魅力が炸裂する作品であり、マーベルの”アベンジャーズシリーズはドル箱だから、絶対に止めないからね!”と言う思惑がビシバシと伝わる作品なのである。>
MCU構築よりずっとずっと前、小学生頃からのマーベルファン前提で批判を覚悟で敢えてシビアなコメントをします。 「何コレ、全然面白くないんだけど」というのが率直な感想
歳をとって、もはやこういうSFアクションではワクワクして楽しめる心を無くしてしまったのかと自分が心配になりましたが、いや2月にやったMCUの前作『キャプテン・アメリカ:ブレイブニュー・ワールド』(2025)がすごく楽しめたのでそうではないはず、単に私の好みではなかったという事なんでしょう
人の事はどうでもいいと言いたいところですが、某レビューサイトのスコアがものすごく良いのが信じられません、自分と世の中にそんなにも乖離があるのかと正直怖くなりました
フローレンス・ピューさんの大ファンなので出ずっぱりの彼女が眼福で良かったけど、それ以上 何もなく、MCUの中では個人的にはワースト級の退屈さで何度か寝落ちしそうになりました
これまでのMCU作品の数々でヴィランやならず者だったヒーローとは真逆のキャラ達がアベンジャーズ不在の中、人類を守るために結束し立ち上がる・・・という最高に胸熱な設定にド迫力のアクション活劇を期待し臨んだ結果・・・冗長で大して盛り上がらず、よく解らない存在と闘って終わり。
なんじゃこりゃ、という気分で終わりました
所々バカみたいなノリで「たぶんここ笑うとこなんだろうな」と思う演出やキャラがありましたが全く好みじゃない、『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)もダメだったので、それと同じ感覚でした
それと関連するミッドクレジットシーンとポストクレジットシーン両方ありますが、どちらも少々イタくて全く受け付けず、ホント何もかもがイマイチな感覚で本当に残念でした
IMAX生まれの作品なのでIMAXレーザーで鑑賞しましたが、正直その価値は感じず
でもいつものIMAXのカウントダウンが7月公開の『ファンタスティック4/ファーストステップ』バージョンだったのは楽しかったけど
新アベンジャーZ!
MCU復活か?
MCUの中でも屈指の面白さ
賛
ボブのキャラ設定がすごくいい。MCU屈指の戦闘力を持ちながら、深い虚無感と孤独を抱え苦しんでいるという二面性のあるキャラ造形がすごく魅力的だった。なんといってもめちゃくちゃ強い。パワーや耐久性・飛行はもちろん、スーパーマンの目からビームのように対象物の温度を上昇させたり、スターウォーズのフォースのように物体を触れることなく動かしたりと、能力の量も質も半端じゃない。特に別人格"ヴォイド"の、人を別次元に転送する能力が信じられない程に強いし、それぞれの持つ過去のトラウマが反復されるような空間に転送するという設定もすごく面白い。
レッドガーディアンもすごく魅力的なキャラで存在感抜群だった。少し抜けててコメディ要素が強めだけど、時折見せる父親としての顔が絶妙にカッコいい。偽装家族でありながらエレーナを本当の娘のように想っていたのが表情や会話の端々から伝わってくるのもエモい。
サン・ラックスが手掛ける音楽もすごく良い。メインテーマはアベンジャーズのテーマと全く同じリズムで始まっていて、サンダーボルツが裏アベンジャーズ的な存在だというのが示唆されていてよくできていると思う。ボブの初めての飛行シーンや、バッキーの外連味たっぷりの登場シーンも抜群のスコアあってのものだと思う。
否
セントリーがちょっと細身なのは気になった。
タスクマスターの扱いも雑すぎる。あんなにあっけなく死なせるなら最初から登場させないでおいたら良かったのにと思う。
期待しすぎず観たらよかった
いい意味で予想を裏切り、めちゃ面白かった。
己の欲望や衝動に負けて過ちを犯したり、大事な人を失い寂しさで心に穴が空いたまま仕事に逃げ込んで悪事に加担してしまったり、といった負け犬連中が、力を合わせて人々を助けるパターン、ありがちとわかってるけどチョロくも私の涙腺を刺激しちゃうのですよね。
悪人のまま成り行きとノリで、結果的により巨大な悪を退治しちゃうDCの『スーサイド・スクワッド』とはちょっと違う(あれはあれで好きだが)。
最近のMCUにしては珍しく、本作は過去作をあまり観てなくても話が分かる点が良いです。
一応、より楽しむためには
映画
『アベンジャーズ』1作目(舞台)
『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』(バッキー)
『キャプテンアメリカ/シビルウォー』(バッキー善へカムバック&腕の改良)
『アントマン&ワスプ』(ゴースト)
『ブラックウィドウ』(エレーナ、レッド・ガーディアン、タスクマスター)
ドラマ
『ホークアイ』(エレーナ闇落ち)
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(U.S.エージェント、ヴァル)
を観ておくに越したことはないんですけども、観てなくても大丈夫。
さらに本作、完璧に『ファンタスティック・フォー』と『アベンジャーズ /ドゥームズデイ』の導入の役割ですよ。
エンドロール後のポストクレジットで、かなり興奮してしまいました。
これ、本当にうまくしたらMCUの人気復活の目があるかもですよ。
(前述の「過去作を把握していないと厳しい」という、長期化したための弊害部分を乗り越えられるかは、今後もMCUにある大きな課題ではありますが)
不満なところも多少あり。
ヴァルの卑怯さや邪悪さがやや物足りず、またこの作品でヴァルが退場しなかったことは少々ストレスではありました。
だが、きっと『ドゥームズデイ』あたりで残忍な殺され方をするための要員かな、などと想像してぐっと我慢。
あと、タスクマスターが可哀想でした。
あまりに不憫。
という点にも一応言及はしておきます。
余談ですが、IMAXで観てよかった。
IMAXスタート10カウントダウン映像が、マーヴェル特別仕様でした。
「象徴」ではなく「個人」の生き様を描く
MCUシリーズをすべて網羅してるわけではないし、映画館で観たはずなのに内容をさっぱり忘れてしまっているタイトルだって複数ある。そんな中で、新たなフェーズに突入したMCU最新作『サンダーボルツ*』を観てきたが、個人的にはかなり好きな作品だった。MUCからちょっと離れていたひとにもぜひ鑑賞をおすすめしたい。
これまで、MCUに登場するヒーローたちの人生は「正義の象徴」として消費されてきた。その極地に達したのが『アベンジャーズ エンド・ゲーム』だったと思う。キャプテン・アメリカは人間兵器として戦場で活躍させるというより、プロパガンダのため人為的に生み出されたキャラクターだ。人々はスティーブに「正義の象徴」であり続けることを求める。スティーブも孤独であるがゆえに「社会の秩序を守ること」にしか自身の存在意義を見出だせず、ひたすら「正義の象徴」であることに打ち込む。そんなキャップの奮闘をずっと観てきたからこそ、『エンドゲーム』でようやく個人としての人生と幸せを獲得できた姿に切なさを感じたし、彼のヒーローとしての物語は終わったのだと悟らされた。
この『エンド・ゲーム』以降、MCUの描くヒーロー像は大きく変わったと思う。ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でキャプテン・アメリカの盾を引き継いだサム・ウィルソンは「超人」ではなく、アメリカ社会で暮らす一般的な黒人男性として描かれる。両親が遺した船の処分をめぐって姉と口論するし、銀行ですげなく融資を断られ憤慨だってする。彼の人並み外れた努力は知っているけど、なんだかその所帯染みた姿にクスリとさせられるし、親近感が湧いてくる。彼だってわたしたちと同じ、些細なことで迷ったり悩んだりする人間なのだと。
そして今作の『サンダーボルツ*』も新フェーズの新しいヒーロー像、もといヴィラン像で描かれていると感じる部分が多々あった。与えられた任務を淡々とこなす日々のなかで、虚無感と孤独感に苛まれるエレーナ。キャプテン・アメリカの名を剥奪され、家庭を顧みず妻子と別れたウォーカー。幼い頃から家庭内暴力を受け、薬物中毒になりながら世界を放浪していたボブ。作中で描かれる彼らの悩みや葛藤は、置かれている環境は特殊であるものの、現代社会を生きるわたしたちと共通している部分は多い。「象徴」ではなく「個人」として生き、ときには挫折し、傷つき、悩んで、笑って、悪態をつきながら誰かのために戦う彼らはとても魅力的だと感じた。
満を持してのバッキー活躍シーンは本当に格好よかった。次回はもっとみんなのアクションシーンが見たいと思う。それと、ボブの能力で過去のトラウマ世界に飛ばされるシーンはドラマ『ムーンナイト』を思い出した。恐らく順分満帆とはいかないであろう、新アベンジャーズのこれからの活躍が楽しみだ。(ドラマ『ムーンナイト』の続編も待ってます)
全217件中、161~180件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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