サンダーボルツ*のレビュー・感想・評価
全482件中、241~260件目を表示
深夜のドン・キホーテにいそうなフローレンス・ピュー
映画開始と同時にスクリーンいっぱいに映るフローレンス・ピューの顔……あれ?なんかムクんでね?しかも首にもシワがクッキリ刻まれてて…えぇ…。
カットが変わり彼女の全身が映るとこれがまたダボダボな衣装のせいもあるのか手足の短い何ともチンチクリンな体型で…キミ「オッペンハイマー」(23年)の時はもっと違わなかった?
偉大なるアベンジャーズの一員だった姉(スカーレット・ヨハンソン)も結構クセのある顔立ちでしたがタイトスーツが艶めかしい抜群のスタイルを誇っていました。それに比べるとこの妹は…いや、まぁ、う~ん…えぇ…。
さらに衝撃なのがオープニングで一仕事終えた後、仕事の悩みを抱えて父を訪ねるシーン。この時の格好がもうなんというか深夜のドン・キホーテなのである。
いやそのゴツいネックレスはどういうアレなんですか…?何故か徒歩でお父さんの家まで来てましたけど絶対そこらに車高下げた黒い軽のハイトールワゴン路駐してるよねぇ!?
あれ、コレMCUだよね?間違えて岸和田少年愚連隊か下妻物語のスクリーン入っちゃった?とソワソワしてしまう程、スクリーンに映るフローレンス・ピューの姿は、寝付けぬ夜にサンダル履きで牛乳を買いに行った激安の殿堂でよく見掛ける女子の姿そのものなのです。
このシリーズ屈指のインパクトを誇る冒頭にかなり心がざわついてしまった訳ですが、いやいやその後の「コレを最後にこの仕事から足を洗うぞ」と決めて臨む姿が実にいいのです。
ちゃんとしたユニフォームを着て装備も万全、戦化粧を施したその顔はやさぐれ感を程よく残しつつもワイルドで精悍な顔つきなのです。このギャップに正直心を掴まれてしまいました。
今までブラック・ウィドウの妹という、それ以上でも以下でもなかったエレーナ(を演じるフローレンス・ピュー)が好きになりました。
私は去年「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(21年)のレビューを投稿し(投稿してから知ったのですが配信ドラマへのレビューはアプリ版では表示されず、ウェブブラウザのみで表示されます。)そこに書いたことですが、正直とんでもないニワカMCUファンです。
さらに言うと「ホークアイ」(21年)からウン?となり
「ムーンナイト」(22年)「ミズ・マーベル」(22年)の詰まらなさを必死に耐えながら視聴し、
「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」(22年)のワンダと家族の物語って「ワンダヴィジョン」(21年)で綺麗に纏まった物を無理やりほじくり返してる気がして納得できず、
「ソー ラブ&サンダー」(22年)は悪くないけど今さら映画でやるべき内容だったのかなぁ?と思い。
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(22年)で、わかんない・フォーエバーとなり。
「アントマン&ワスプ クアントマニア」(23年)は普通に楽しめたけど、
MCUに対する熱がすっかり醒めてしまい、それ以降は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」(23年)さえ未鑑賞のまま放置しています。
上記の「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(21年)のレビューで「キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド」(25年)楽しみ!みたいなこと書いたくせに、
レビューを書いた後、本作の存在を知り、私の好きなU.S.エージェントが出るのがこっちだったようで、そのこともあり、いざ「ブレイブ・ニュー~」が公開されてもなんか億劫で観に行かなかったのです。
本作に対しても取り敢えず久しぶりに映画館に行くという目標が先にあって、特に予習する事もなく観に行きました。しかもよくよく考えてみるとMCUを劇場で観るのも初めてだったのです。
そんな低いモチベーションが功を奏したのか、本作はかなり楽しめました。「ブレイブ・ニュー~」もちゃんと観に行けばよかった!と後悔するほどに!!
やはりバッキー、レッド・ガーディアン、U.S.エージェントと自分の好きなキャラクターが暴れまわっているのを観るのは単純に楽しいです。それにキャプテン・アメリカ系列のアクションが好きなんですよね。銃弾を掻いくぐって近接戦闘で泥臭く殴り合う!
もうMCUでは空飛べて目や手から怪光線出せないと話にならないよ!ってレベルの中で自分たちはどう戦っていくのか?その現実に直面するシーンが本作にもいくつかありましたが、急造の凸凹チームが反目しつつも協力してその難問を突破していく様が時にユーモラスに、時にスリリングに描かれていて良かったと思います。そしてこの他者との圧倒的な実力差は今後も付いてまわる問題です。これからは他のヒーローたちやヴィランたちとどう渡り合っていくのか?そういった点も今後の楽しみとなりました。(単純に力のあるヤツに丸投げって方法以外を期待したいです!)
またこの作品がゴールデンウイーク映画なのも実にいいのです。
日本ではここ数年のゴールデンウイーク映画の覇者は「劇場版 名探偵コナン」シリーズです。30年目を迎えようとしている長寿シリーズとは思えない勢いでシリーズ歴代興収成績を年々更新しており、もう正直怖いです。
その強さはご存じの通り「アベンジャーズ エンドゲーム」(19年)でも太刀打ちできない程で、別にMCU系の作品も興収的に失敗はしていないのですが余りに眼鏡のガキンチョ探偵が強いので、少し見劣りするのです。
なので私の中ではゴールデンウイーク公開のMCU作品は“敗戦処理”枠というイメージなのですが、これが本作の冒頭でエレーナが自分の仕事を「尻拭い」と称するのと妙にシンクロしてしまって、とても味わい深かったのです。
ただやはり1本の作品としてはかなり大味です。単体作品での最終決着が割とアッサリなのはMCUのある意味伝統ですが、やはり出し惜しみしてる感があるのでもっとクライマックスの盛り上がりを意識して欲しいのです。本作では最後よりちょっと前に盛り上がりのピークが来てしまった感じがしましたので尻すぼみな印象になりました。
それと主要キャラクターが多いこともありキャラクターの掘り下げがやはり雑です。メインのエレーナに関しても父親であるレッド・ガーディアンとの和解シーンがかなりベタで、こういうセリフ言っとけば親子のわだかまりも消えるだろ!ハイ、次いってみよ~!というなんともインスタントな感じです。確かに私は本作でエレーナを好きになりましたがそれは演者であるフローレンス・ピューの役作りのインパクトによるところが大きいのです。
また世間に対して後ろ暗い日陰の仕事をしてきた彼らが一念発起して表舞台へ躍り出ていくという展開には胸が熱くなります。そして彼らが本当に世界に認めてもらえるかは今後の活躍次第という含みがあるのもとても良いと思うのですが、けれどもうワンクッションあっても良かったかな?と思うのです。
というのも今回のメンバーで私が一番好きなのがカート・ラッセルの息子演じるU.S.エージェントなのですが、彼の何が良いかと言えば「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で自分の理想と現実の乖離に苛まれた彼は精神的に追い込まれ常にピクピクしている危うい状態に陥るのです。このいつ爆発してもおかしくない危うい状態の彼が私はすごく好きでしたので、もっとこの状態の彼が他のヒーローたちを引っ掻き回す展開が観たかったんですよね。
U.S.エージェントのスポンサーであるヴァレンティーナ自身は結構いろんな作品に登場して暗躍していましたが、そこに彼の姿は無く、本作で久々に見られる!と思ったら結構もう自分の境遇を受け入れて落ち着いてしまっていたので(暗い方に)、その過程をもっと見たかったなぁ~と、すごく残念でした。
ですが先に記したとおり基本的にはかなり楽しみましたし、久しぶりにMCUの次の展開にも興味が湧き、溜めている作品も鑑賞しみようかな?とシリーズに対して前向きな気持ちにしてくれたので、個人的にはとても良かったです。
嫌い
見ていて、ただただ鈍重だった。
「寄せ集めヒーローがゆえの映像の質感の重さ」
そんな意味合いのある重厚さではなく、単純に退屈という意味での鈍重さだ。
そろそろ、ほぼ未経験の監督にこうした大作を任せるのはやめるべきでは?
裏テーマと思われる「トラウマ(心的外傷)体験からの回復」といった要素と、監督の作風が本当に噛み合っていたのかも不明だし、それを活かしきれていたとも思えない。
撮り方も正直言って下手。冒頭の焼却炉での混戦アクションからして見づらく、満を持してのセントリー登場シーンにおいてもアクションの空間の使い方が稚拙で、直視していられなかった。
今すぐジェームズ・ガンの爪の垢と阪元裕吾の爪の垢とアリ・アスターの爪の垢を煎じて飲むべきだ。
トラウマへの向き合い方の描写やアクションの魅せ方に真摯に取り組んでいる監督に少しは肉薄できるような作品を作ってみてください。
あなた達は天下のマーベルスタジオでしょう?できないことはないはずです。
脚本の都合で無理やり差し込まれたかのような一般市民の救出シーンも、ただのお飾りのようで不快だった。
あとタスクマスターすぐ死んだのが不満、そもそもアニメのアルティメット・スパイダーマンを見ていた自分からするとブラックウィドウに出てきた時点でMCUのタスクマスターはイメージと全然違って不満だったのだけど…。
監督のインタビューによると、「タスクマスターの死で本作が“安全な物語ではない”と印象づけたかった」らしいが、実際には「全キャラが脚本に守られている」印象しか残らなかった。狙いとしても演出としても、失敗だろう。
どうせ、タスクマスターを別の世界線で出したいからというしょうもない決断でそうなったんでしょう、心底くだらない。
物語のオチのつけかたも、生ぬるくてどうにも受け入れがたい。「あの人間の消滅の仕方」は、どう考えても「死」以外であってはならない。
ああいう曖昧で都合のいい幕引きこそ、この映画の生死観の甘さを象徴している。
ここまで稚拙な作品だと、大オチである、ニューアベンジャーズというタイトルの差し替えも、はあそうですか、好きにすれば良いじゃないですかという気分になる。
二度とこういうの作らないでほしい。
…とはいえ、フローレンス・ピューの演技と、闇堕ち版セントリーだけは良かった。
まあどんなくだらない映画にも1つや2つくらいは良い部分があるって淀長も言ってるから。あって当然なんですよ。
タスクマスターいる??
marvel好きなので、一応ずーっとドラマから映画まですべて追っかけています。(何度も挫折しかけながら…)
今回も、それこそスーサイドスクワットみたいなノリで楽しめるかもと思って楽しみにしていましたが、展開の早さで、キャラクターの描き方が少なくて、そこまで楽しめなかったかなというのが正直な意見ですね。
※監督もかなり個々のトラウマのシーンをカットしているとおっしゃってるみたい。
あと能力が偏っていて、強化人間に偏りすぎていてそれも、残念、、アクションが淡白でかつ、アベンジャーズを託すには心許ない、なさすぎる!まさに、Bvengers!
もう少しバラエティにとんだメンバーが良かったです。
ボブはチートで今後も出演が予定されていますが、暗黒面で闇落ちしたりするらしいので、うまく生かしてあげて欲しいです。
総評
期待してたのと違った!!
ずっと引っかかってダメでした
2025年劇場鑑賞142本目。
MARVELなのでエンドロール後映像もちろん有り。たまにないやつもありますが、今回はかなりあります。
MARVEL版スーサイド・スクワッドかな、と思っていましたが、あっちは悪党のまま正義側だけど悪人の上司(あいつ大嫌い)に無理やり正義のために戦わされる話(の割にはいい奴ばっかりなんですが)、こっちは元悪党が正義側の悪人の上司に殺されかけて一致団結する話でちょっと違います。
マーベル・シネマティック・ユニバースは全部観ていて、今回のキャラクターは映画版に一応全員出ているので知っているはずなのですが正直バッキーくらいしかはっきり覚えておらず、ブラック・ウィドウの妹と、アントマンに出てたゴーストはなんとなく覚えてるかな、というレベルです。
そういう思い入れがなくても、ああいう展開があると「あれ、このまま終わりなの?」とずっと気になったままになって、このまま話進めていいのかずっとモヤモヤしたままでした。
破茶滅茶チーム
エレーナ好き
MCUはどのキャラがどの作品に出ていて、設定がどうなってたかというのを毎度のことながらサッパリ憶えてなくて、今作も主人公のエレーナが初登場なのかどうかすら分からなかったのだが、初登場のはず…。ブラックウィドウの妹らしいが、姉が死んだと言ってて、ええ⁉︎とか思って観てたのだが、ネタバレとかでなくて、周知の事実らしいので書くけどエンドゲームで亡くなってたらしい…。そうだったっけ。
それはともかく、まずはそんな主人公のエレーナが魅力的だし、ヒーローとして使い難そうなキャプテンアメリカになり損ねた愛国ヒーローを掬い上げたり、旧来のアベンジャーズの中心ではないながらも大事なキーパーソンであり、本流の歴史も負っているバッキーを合流させたりして、ヒーロー軍団のキャラ立ちがバッチリで、キャラクターの掛け合いというMCUのポイントが押さえられていたのは嬉しかった。そして暴力以外の解決策を模索する方向性も前作のキャプテンアメリカより洗練されていて、自身もトラウマを抱えながらもMCUらしい楽天性を備えた主人公エレーナのキャラクターがそれを可能にしていた(キャプテンアメリカではサム・ウィルソンのキャラが真面目過ぎて難しかったよな…)。そして重過ぎないノリの中でも主義主張の異なるヒーローたちが純粋に市民を救出するという一点において協調するという流れを見せてくれて、王道だけどやっぱりヒーロー映画はこうでなくちゃと熱くなった。分断の時代だからこそエンタメのフィクションでは理想を提示し続けて欲しいし、ガーディアンズなき後、サンダーボルツの面々ならそれがやれそうで期待しちゃう。ただし、ここからアベンジャーズ映画への流れの中で、次作のファンタスティックフォーが最重要ポイントになってそうなので、そこはかなり大丈夫っすか?というのもありますが。まあ、そういう心配、期待、妄想含みで楽しいんだけど。
つまらん
酷い展開のクソ映画。アベンジャーズの最後も酷かったが、まだあちらの方がマシ。途中つまらなすぎて何度も居眠りしてしまった。3人のエージェントが互いに殺し合うために同じ場所に呼ばれた、という設定は面白かったが、なんなんだよあのボブは?最初はマーベルでスーパーマンかスパイダーマンでもやるのかと思ったが、撮影も安っぽい。問題となったボブの内面の2極性は双極性障害か?私的な結論として、アベンジャーズでは超一流俳優を揃え過ぎてギャラが嵩んだので、今回はそこそこの俳優でギャラを抑える路線を取ったんだろうと。
今どきの若者はこんなB級映画にスリルを感じるのか?と退館する際に周りの子たちの感想に耳を傾けたが…なんかイマイチ感が強かったのでは?
新たな境地に至ったヒーローチーム
薄汚い仕事に手を染めたアウトロー集団「サンダーボルツ」。
彼らの初仕事はアベンジャーズのように世界を救うことではなく躁鬱の青年のメンタルケアである。
うだつの上がらないおっさん、お姉さんから学べる明日から明るく生きられる簡単な方法。
大丈夫か?
映画アベンジャーズは見たが派生しているシリーズは見てないものがいくつかある状態で見ました。
今回はならず者と言われているメンバーが招集された格好。
強力な敵が登場しないので迫力ある戦闘シーンがあまりないのが残念というのが正直な感想。
今回はニューアベンジャーズ結成の序章と考えればしょうがないかな。
今後は予告的に宇宙からの敵が襲って来そうであるがこのメンバーで大丈夫か?
一番強そうなのがまだ未知のポテンシャルを持っているボブということになりそうだが...。
まぁ観ますよ、次も。
ブラックウィドウ
オープニングからダーク?
丸顔に釘付け
1本の映画としては普通に楽しめたけど
なんかワクワクしない。
それでも近作のMCU作品の中ではマシな方ですね。
「クレイブン」とか「キャプテン・アメリカ」とか。
あのアイアンマンからアベンジャーズまでの
ハズレ無しの連鎖は奇跡だったんだな。
序盤のエレーナのまん丸顔もなんか面食らった。
せっかくの主役なんだからもう少し絞ってよ。
後半は髪型とメイクで少し緩和されたけど
最初は知り合いのママ友みたいなビジュアルがしんどい。
ヴィランのヒーローものとしても
ジェームズ・ガンの「ザ・スーサイド・スクワッド」の
足元にも及ばない。
あと個人的な好みですが深層心理内での戦いって
マルチバースと同じくらいきらい。
今後はこのレベルが通常運転になるんでしょうね。
新作なんだけど…
ようやくワクワクしてきた
OPのマーベルのロゴがこれまでの明るいトーンではなく、暗く真っ黒なタイトルから始まり、バットエンド的な終わり方なのかと思いきや、ハッピーエンドに終わって、次のステップが明確に描写されて「これぞMCU」という印象でした。
サンダーボルツの五人はどういう人物かは知っていましたが、「ボブ」があの『トップガン マーヴェリック』の「ボブ」のまま出ていてびっくりしました。しかし、タスクマスターががあっけなく退場したのは無念。
MCUといえばCGを多用しているイメージですが、今作は実写に力を注いでいる場面がいくつもありました。序盤のタワーから落下する場面や、軍用車の爆破、四人が腕を組んだ状態で脚を使いながらエレベーターを昇るシーンなど、観客に「観やすく・わかりやすく・シンプル」を意識して撮影していたのがうれしかった。
清廉潔白ではない者同士のチームワークが今作のテーマで、敷居は低くはないかもしれないですが、感情移入はこれまでのMCUの中ではトップクラスの作品に仕上がっていました。
サンダーボルツにしか救えない
全482件中、241~260件目を表示