「MCUのセラピー的映画」サンダーボルツ* 映画で感性磨くMANさんの映画レビュー(感想・評価)
MCUのセラピー的映画
久しぶりに満足したヒーロー映画だった。
クセの強いキャラ達の掛け合いを観るだけでも十分に楽しめたし、セラピー的なテーマも非常に良かった。
心の置き所が無くなってしまい、人生に一歩踏み出せない人達。そんな彼らが過去の罪悪感にどう折り合いをつけるのか。
特に、うつ病と思われる人物の心の中を映像化し、それをアクション映画ならではの演出を含めて解決していく様は、とても見事だった。
ヒーロー映画でアクションよりも心の内側に重きを置いているのが好印象。
人命救助シーンを分かりやすく演出されているのも良かった。やっぱりヒーローが1番輝くのは悪を倒すところよりも、弱き人々を体を張って助けるところだと思った。
ラスボスの圧倒的強さとビジュアル。あの絶望感はエンドゲームのサノスと対峙した時以来の感触。
エンドゲーム以降ベストマーベル映画と言って良い。
とあるキャラの末路に対しては不完全燃焼感は否めなかったが、そこ以外は大満足の出来!
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