「救出活動はセラピーの後で」サンダーボルツ* 自分BOXさんの映画レビュー(感想・評価)
救出活動はセラピーの後で
当時、エンドゲームまではレンタルも併用して、なんとか追いかけていたマーベル映画。
エンドゲーム観賞後は、今までに散りばめられた伏線やエピソードが集約された感動とマラソンを走りきったような満足感とで、万感の想いを胸に劇場をあとにする事が出来たのだが、同時に「やっと終わった…。もう、無理して追いかけてなくてもいいんだ」という安心感があったのも事実。
あれから6年ぶりのマーベル劇場鑑賞のサンダーボルツ。
うーん、なんかモヤモヤするぅ~。
鑑賞中はそれなりに楽しめたし見所もあった。過去作との絡みもそんなにないので、エンドゲーム以降を観ていなくても、あらすじ程度に知っていれば大丈夫な親切設計も嬉しい。
でも観賞後「結局、なんだったのコレ」というモヤモヤが頭に去来するんですよねぇ。
負け犬の人生を送っているヴィラン達が、雇い主の証拠隠滅のために始末されそうになった事をきっかけに、成り行きでチームを結成。雇い主との決着をつけるために旧アベンジャーズビルに向かうが…。
まず、ヴィランのチームと聞いて、どうしても比較してしまうのが(面白い方の)スーサイドスクワッド。あちらほどのはっちゃけや悪ふざけはなく、比べると、どうしても、お行儀が良く地味な印象を受けてしまう。
じゃあ、(面白い方の)スーサイドスクワッドよりもキャラクターの内面にスポットを当てて深掘っているのかと言われれば…。まぁ、掘ってはいるんだが、各キャラクターのトラウマとか、そこら辺が最終的なカタルシスに繋がっていないように感じるのがモヤモヤの原因なのか??
………あっ、わかった!
一番の盛り上がりはヴィラン達が人々の救出活動をする場面であり、その後に、あるキャラクターのトラウマを浄化するグループセラピーを見せられてから終わるもんだから、「何これ?」というモヤモヤが生まれたんだ。順番逆にしてくれよ!セラピーが終わってから救出活動に。
そしたら、だいぶん評価も変わってた気がします。惜しい!