「マーベルが久々にやってくれたな!という感覚。」サンダーボルツ* おけんさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベルが久々にやってくれたな!という感覚。
マーベルが久々にやってくれたな!という感覚。
次回作との繋がりが明確で『インフィニティ・ウォー』あたりの毎回のように素敵なサプライズを仕込んでくれて、それを楽しみに映画館に通っていた頃のワクワク感を思い出した。
今回の物語は、エレーナにスポットを当てた導入から、少しずつキャラクターが集まっていく構成で、いきなり全員集合じゃないのがわかりやすくてよかった。前半は会話シーンが多めだったけど、それぞれの背景や関係性がちゃんと伝わるようになっていたので、過去作の記憶があやふやでも置いてけぼりにならずに楽しめた。
変にプライドが高かったり、卑屈だったり、すぐ頭に血がのぼったりする“2軍感”のあるキャラクターたちだからこそ、それが愛されるポイントでもあるなと思った。
戦闘シーンは少なめだったものの、映像のクオリティはやっぱり一流。中盤で物語が大きく動き出してからは、テンポも加速して一気に面白くなった。前半が会話多めで少し不安だったぶん、そこから一気に引き込まれた感じ。
音響面もすごく良くて、特にラスボスが技を繰り出すときのSEがバチバチにハマってた。絶望感と圧倒的な強さをしっかり伝えてくれてたのが最高。
キャラクターたちはそれぞれ、過去のトラウマや劣等感を抱えていて、それを忘れるでもなく、乗り越えるでもなく“乗りこなしていく”感じが良かった。過去を無理に清算するのではなく、それを抱えたまま一歩を踏み出していく力強さを感じた。
観終わったあとは、とにかく今後のマーベルが楽しみになった。ファンタスティック・フォーも早く観たいし、これを機に過去作も改めて見返したくなるような、そんな作品だった。
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