「余りにも勿体ないけど戦闘シーンでお釣りが来た」サンダーボルツ* ginさんの映画レビュー(感想・評価)
余りにも勿体ないけど戦闘シーンでお釣りが来た
最初のタスクマスターの戦闘シーンが最高
アベンジャーズシリーズで一番好き。
アベンジャーズシリーズに関わらず最近の創作は、普通こうなるよねとかこの場合はこうみたいな(それ見たことあるし同じこと何回やってんの?)みたいになりがちだけど
今作の最初の戦闘シーンみたいな畳み掛けて更にフルスロットルみたいなの大好き。
Xメンとかの知らないキャラが能力出していくシーンみたいな普通に熱い部分もあって良い。
バッキーの登場シーンも最高だった。タスクマスターか?とも思ったがバッキーでも熱くなれた。
タスクマスターがチーム入りしていれば更に面白かったのだろうが、ストーリーの台本感を見るに入れる余裕が無かったのかもしれない。タスクマスターは出来ることが多すぎてアクションも連携もいるとレベルが跳ね上がると思う。制作側からしたらホッとしたのではないだろうか。
逆に問題点は作品として完結出来ていない点である。そもそもそういう物と言えるかもしれないが、ここまで可能性があった作品なのにキャラの掘り下げを避けて次回作の分を残しておこうというのは余りにも勿体ない。こればかりは出来上がってからじゃないと気づけない。
その点ヴァレンティーナも鑑賞後の心のささくれである。見てもスッキリできない。
なるべく変えないならエリーナが優位に立ったことをもう少し強調できると良かった。
変えても良いならヴァレンティーナはあくまで暗い部屋で命令だけ出させ、最後の最後にしっかり登場し例の紹介に入れば「そういうことだったのね」と納得できただろう。
もしくはヴァレンティーナの、権力の無い正義は意味が無いとか言う、創作の世界で何回言われているかわからないような言葉で彼女の性格を表すべきではなかっただろう。悪人が逃げ延びて、スカッともしない気持ち悪い終わり方である。それなら合法な点とかスタークに比べてとか、志願者だからとか、途中の超能力レッスンをミアに任せるとかしてほしかったところ。映画を見終わった感想で後味が悪い作品を作りたかったわけでもないはずだが。
あんなクソの側近でありながら良いことがしたいと言えるミアはまさしくニューアベンジャーズに相応しい人間だろう。バッキーがヴァレンティーナをぶん殴って「いいえサンダーボルツです」と言っても良いし、ボブが指パッチンしても良かった。
それにボブのトラウマ迷宮で一番酷い所が、ただのボブの心の部分なのも拍子抜けである。
あとゴーストが一抜けみたいなことして戻ってくる件ではもっと萌えたかった。能力とキャラがバッチリなのだからもっとやってくれ。チームに全然興味ありませんけど?みたいな感じでもっと助けにきて。
あと二人ぐらい行きずりのヒーロー出しても良い。8人ぐらい出して。
おじさんキャプテンとお父さんの年齢もっと出して。これは流石に次回作でええか。
気になる点は多々あるが、最初の戦闘シーンがそれだけ価値があったと思う。
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